Spotify「聴漫才」評③

(◎絶対聴くべき、〇聴く価値あり、△演者のファンなら、×時間の無駄)

○金属バット……私としてはここまでで一番おもしろかったのだが、元々が彼らのファンでネットラジオも聞いていて、そのへんのノリを知ってるから面白いというところもありそう。そこまで彼らのファンでない人が聞いた時にはアリネタを引き延ばしただけのおふざけ脱線漫才と受け取られるかも。ただ、ちゃんとSpotifyの説明入れてきたのは彼らだけで、放埓と思われがちだが実は気くばりのできる人たちなんです。
 

△ダイアン……「ダイアンといえばこれ」ってぐらいよく見るネタを雑にやった感じ。彼らの本心はわからないが、企画自体をナメてる風に感じられるのがややマイナス。
 

〇トレンディエンジェル……最初から最後まで70点ぐらいのネタを70点ぐらいのテンションでやっているのだが、これが案外と聞き心地いい。寝る前などに聴くには丁度よさそう。持ち味のポップさとベテランの余裕を合わせた感じ。


△とろサーモン……これがとろサーモンの漫才という気もするし、手抜きのようにも感じるし。村田のお腹が鳴ったのはオモロくて、これはこれで聴漫才の一つの聴きどころなのかも。あと久保田の屁はいいけど「くさい」ってのは絵面なしの聴くだけだとけっこうキツイ。

〇霜降り明星……ベタなところを楽しそうにやってるから「ついで」に聴くには丁度いい。尖っているような雰囲気はありながら、基本わかりやすくやるってのを意識してるのかな。


◎アインシュタイン……めっちゃくちゃおもしろかった。私が見聞きしたことのある彼らの漫才では一番かも。稲田のフラというか可愛げ、語り口調がすごくよくて、それに河井のツッコミもよく合っている。もしかしたら稲田の顔って武器のようでいて、彼らの漫才の邪魔になってるのかもしれない。顔関係なしの漫才でも十分やれる腕があるように感じた。