一昨日だったか、立憲民主党が内閣不信任案を提出した時に「アベノミクスによる最悪の物価高」みたいなことを言っていたのをニュースで見て、思わず「ふふっ」と笑いが込み上げてきた。

 

 世界的な原油や小麦の高騰に加えて、円安のせいでさらに輸入価格が上がる、というのは事象としては間違っちゃいない。

 だけどじゃあ、ドル高のはずのアメリカは、なんで日本をはるかに超えるインフレに苦しんでるの? と聞いた時、彼らは答えることができるんだろうか。

 

 だいたい日本の高度成長期なんて今よりもっと円安で360円~150円ぐらいだったわけだけど、なんで成長できたの?ってことにも答えてほしいもんだ。

 

 きっと彼らは、日銀の黒田総裁が「円安の方が日本経済にとってプラス」といったことの意味もまったく理解できていないんだろう。

 黒田総裁の言葉を極めて簡単に噛み砕けば以下のような話だ。

 

 円安になると輸入企業は苦しいが、一方で輸出企業は儲かる。

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 輸出を主とするのは大企業に多いから、そこが儲かれば国の税収も上がる。

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 輸入品高騰のダメージは、税収の上がったぶんで、ガソリン税減税等々の物価対策をすればいい。

 

 つまり立憲民主党が批判するべきはアベノミクスではなく、適切な物価対策をしない岸田政権なのだ。

 ガソリン税減税とかにおわすだけで結局何もしやがらなかったんだから。

 

 その意味で内閣不信任案提出自体が完全に間違っているわけではないのだが、批判する対象があまりにも的外れだからアホだのなんだのと罵られるのだよ。

 

 

 そもそもの話でいわせてもらえば、そんなに物価高って深刻かい?

 私としてはまず、そこからして理解できない。

 結構スーパーマーケットにも足を運ぶほうで、確かに10円20円と値上がりしている商品はあるが、それで財布に響くかい?

 まだまだ安い代替品も他にあるしなあ。

 物価高で生活が苦しいばかり言ってるのは、頑張ってる小売店さんに失礼でっせ。

 

 これまでタバコ値上げに散々付き合わされてきた喫煙者からすれば、ホント屁でもないわ。