なんか胸糞悪かったなあ、水曜日のダウンタウン「若手芸人コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説」
コンプラ強化一途のテレビに警鐘を鳴らすというような意図があったのだろうと好意的に解釈しても、できあがった内容自体が不快。
「近い将来、ホントこんな感じになるのかもなあ」と見ていて嫌な気分にしかならなかった。
コンプラどうこうっていう前に、芸人がディレクターなりの言うことに完全に従っている姿を見るのが嫌だったし……。
そりゃあ出ている芸人にもそれぞれの生活や人生があるわけだから、「あんな理不尽なことを言うスタッフなんてぶん殴っちまえ」などと言える筋合いではないのだが、そいつどいつの刺身にしたってさあ。
あそこまでブチ切れた風でいながら、途中で帰っちゃうこともできずに愚痴るだけというのは見たくなかった。
ただただ哀れに思うだけで、全然すっきりしないし楽しくない。
囲碁将棋だけは「そんな理不尽なこというならこっちもメチャクチャ言ってやらあ」っていうのが根底にあったようにみえてちょっと良かったけど、それでもわかりやすい爽快感ってところまでにはならなかった。
ななまがりの初瀬は対応がどうこうっていうより、ああいうシチュエーションのところに初瀬が出ているってこと自体がちょこっとだけ面白くはあったんだけども。
じゃあどうやって見せたらいいのか、ってとこまではすぐにはわからないんだけれども、それにしたって少しは視聴者を楽しませるようなやり方はなかったもんかねえ。
芸人がコンプラに苦闘する様では無邪気に笑えないぐらいに、現状のテレビにおけるコンプラ順守方針は深刻になっている。
プレゼンテーターがニューヨークというのもなんだかなあ。
彼らの場合もともと毒牙を持っていたわけではなく、なんとなくそれ風を気取っていただけだったから今ラヴィットでもなんでも平気で出られているわけで、コンプラで縛られたからどうこうってことでもないだろうに。
千鳥の大悟あたりは本来の悪い部分をちゃんと残した上で売れてるわけだし、コンプラ云々というよりは、結局芸人の能力や才能次第ってことなのかもなあ。