櫻井翔が「NEWS ZERO」の特集のなかで、元日本兵の方が「魚雷発射して当たったことにホッとした」と言ったことに対して「アメリカ兵を殺してしまったという感覚は?」と質問を重ねたことが問題になって炎上しているという。
私自身は実際の映像を見ていないし、「炎上している」っていうソースがまいじつなんでそれ自体が本当かどうかはわからないところもあるのだが。
櫻井翔が大炎上! 元日本兵へのインタビューに「心底軽蔑する」「一生反省しろ」 - まいじつ (myjitsu.jp)
でもまあ、なんだろうなあ。
たぶん私自身が桜井の立場だったとしてそういう質問というか言葉のチョイスはしないだろうとは思うし、質問を受けた方も大変心を痛めるような言葉だとは思うのだけれども、じゃあ桜井が悪いのかというとそんなふうにも思わないんだよなあ。
当たり障りのないことを言ったって報道の価値なんてないわけじゃん?
これが芸能人の不倫とかどーでもいいことならわざわざ相手が傷付くような質問をしてまで掘り下げる必要はないと思うが、ことが戦争という大きな問題なのだから、報道する側は取材対象が激怒しようと心を痛めようと、それでも突っ込んでいってこそ歴史の真実に迫れると思うんだよなあ。
私自身、一兵士が戦場でどんな気持ちだったのかはご本人の口から聞いてみたいし、その言葉は歴史を超えて価値のあるものになるとも思うので。
不倫なんかはどんどんどぎついことまで踏み込むくせに、こういった人の生き死にに関わるような問題はきれいごとで済まそうというのはむしろ逆だと思うんですよ。
モリカケだの桜を見る会だの、ホントどーでもいいことに安倍晋三の人格否定するぐらいの勢いでつっこむことは多くの人が受け入れているのに、それでいて桜井の言葉を批判するというのが、いい悪いという話ではなく単純に理解できないんですね。
目をそむけたくなるような問題にもあえて切り込んでいく、っていうほどの矜持や気概が桜井にあったかどうかは知らないけれども、うわべだけのキレイな言葉で飾ったところで戦争の真実がわかるはずもなく、こういうところにまで踏み込んでいっそ取材対象からは激怒され、一般大衆からは眉を顰められるような真実に迫ることにこそ報道の価値はあると思うんですね。