特に興味はなかったのだが、「何か書くことないか」とテレビをつけたら「紀州のドンファンの遺言状の筆跡が別人とする鑑定書が地裁に提出された」なんてやっていて、それ自体は「フーン」ってぐらいなんだけど、テレビ画面に映された遺言状の画像を見て「うん?」と。
「遺言」は「いごん」とひらがなで、「田辺市に寄付する」という「寄付」のところはカタカナで「キフ」とされている。
遺言書を偽造しようとする時に「いごん」とか「キフ」なんて書くかい?
本人があんまり深く考えず、あるいは酒やらクスリでラリっていたか誰かに強要されてカタカナで書いたというならまだ理解できるが、偽造しようという時にそんなことできるものかねえ。
辞書を引いてでも漢字で書くのが普通の感覚だと思うのだが。
まあ書き手の野崎氏のことも、その死についてもほとんどまともに追っかけていなかったので、もしかすると野崎氏が普段から「いごんと言っていた」とか「寄付をキフと書くクセがある」ということだったのかもしれないけれど、それにしたってなあ。
もし誰かが偽造したのだとすればよほど大胆な人間なのか、それともとんでもないバカなのか。
遺産の行方がどうなろうと知ったことではないが、その書き手のことはかなり気になる。