山本一太群馬県知事が、都道府県魅力度ランキングに文句を付けて法的措置も検討するとか言っていて、確かに大人げないようにも思うが、しかしそれはさすがに、知事自身の個人的感情で言っているわけじゃなく、県知事としての立場から言っているのだろう。
そう考えた時に、知事の気持ちも分かるなあ、と。
だってさあ。
たとえば群馬に生まれ育って、家庭も持って、孫もできて「やっぱり故郷が一番」とか言っているおばあちゃんに「あなたの住んでいる群馬県の魅力度は44位です」って言える?
あまりにも人間味がなくて、そんなこと言うヤツには吐き気がしそう。
つまり、そもそもの話を言えば「魅力度ランキング」なんてものをやってるヤツが、他人への想像力を欠いたクソなわけさ。
人の生活を嗤うようなことをするもんじゃない。
これまでこの魅力度ランキングってのに興味がなかったので、改めてHPを見てみたら、ランキング自体、「魅力を感じる」「感じない」なんていうただの感覚的なものなわけじゃん。
せめてね。特産品の売上高とか観光客の来訪数とかふるさと納税の金額とか、もろもろの数値を基にしてはじき出したランキングというのなら、各県がこれを参考にして、「より魅力的な方策を取っていこう」ということにもなるんだろうがさあ。
魅力を感じる感じないのアンケートを集めて「ブランド力」ってはぁ?っていうね。
こういうのってほおっておけばいつの間にか定説みたいにもなっていくわけで、「こんなものくだらない」と誰かがキチンと言わなきゃいけない。
そうして考えると、山本知事が先陣を切ったのはむしろ立派だと思う。
こんなクソみたいなランキング、もっと批判されてしかるべきだろう。
ヤフコメやら5ちゃんねるの誹謗中傷と大差ないようなもののくせに、何がブランド力だっつーの。クソが。