この頃はお笑いの配信ライブが一般的になってきたのだが、「つまらなかったらどうしよう」と思うと、どうも怖くて買えないのである。

 

 学生の頃にはよく寄席に通っていて、とんでもなくつまらない時もあったのだけれど、それはそれで許せた。

「寄席に行く」こと自体が一種の体験イベントみたいなもので行くこと自体を楽しんでいる部分もあったから、目当ての高座がつまらなかったとしても「そういうこともあるわなあ」で済ませることができたのだ。

 

 だが配信ライブを買ってつまらなかったら、ただ金を払ってパソコンの前で無意味な時間を過ごすことになってしまう。

 テレビやユーチューブならつまらなければ視聴を中止すればいいけれど、せっかく買うのだから「いいところもあるんじゃないか」としっかり見たいじゃん?

 それでつまらなかったら……、そう考えるとどうしても二の足を踏んでしまうのである。

 

 贔屓の芸人さんへの寄付ぐらいの気持ちになれればいいのだが、そこまで裕福でもないし、仕事の時間を削ってまでつまらない思いはしたくないしなあ。

 

 まあ時代遅れのおっさんのたわごとですがね。