大相撲では遠藤を贔屓にしているんだけど、「わざわざ応援するまでもなく」って感じで常に好もしく思っているのさ、白鵬のことは。

 

 遠藤については大相撲の王道を志しながら、今一歩うまくいかないところに応援のしがいがあるって感じ。

 対して白鵬は、遠藤を応援するのとはまた違っていて、ジャンルを超えた一流のプロ格闘家としてみている。

 

 勝ちに貪欲で、つねに戦いぶりを模索しているような感じがいい。

 

 今場所の14日目、正代との取組。

 解説なんかでは「妙な取り口」とか言ってたけど、私には分かる。

 千秋楽の照ノ富士との全勝対決を想定して、体力温存&万が一もの故障を避けるための策だったのさ。

 まあ全くの想像ではあるけれども。

 

 これまでにも、張り手やエルボー的なカチ上げを非難されることのあった白鵬だが、あれだって15日間を故障なく乗り切るための戦法だったと私は考える。

 横綱との対戦に全力でぶつかってくる相手を全部まともに受けていたのではとても身体がもたない。

 

 「いや昔の横綱は」っていうけれど、昔と今では力士全体の体格からして違う。

 千代の富士なんぞは八百長込みこみで体力温存していたわけで、白鵬を批判する人ってのは千代の富士みたいなやり方がいいのかい?っていうね。

 (私個人としては千代の富士だって実力がしっかりあった上で、あくまでも故障を避けるための八百長=白星の買い上げだったと思うので、これについても別に否定はしないが、どちらかといえば白鵬のやり方のほうが好きというだけ)

 

 で、白鵬45回目の優勝よ。

 見たかい、あのガッツポーズ。

 長らくの休場を経て、その間いろいろと批判を受けてきたりもした中で万感の勝利だったに違いなく、見ていて胸が熱くなる思いでしたよ。