箱根駅伝の沿道が一部密状態だったとか、どこぞも密だったとかで「コロナ感染拡大期になにごとか」なんてテレビでは言うのだが、別にその密状態をつくっている人々だってなんの考えもなく集っているわけではない。

 いろいろと判断する中でそうしているのだ。

 

 例えば飲酒喫煙や菓子を喰らうことだって自身の健康被害リスクはあるし、それで他人に迷惑をかけることだってあるわけで、それを知った上でやる人はやるし、やらない人はやらないという選択をしている。

 現状、密状態を作るのも同じこと。

 その人にとって駅伝を応援することや初詣、初売りに出かけることが、コロナリスクと天秤にかけたときにも当人にとっては必要だと感じたからそういう選択をしているのだ。

 

 私個人としてはそういうところに好き好んで出かける気はないが、当人たちが自覚的にそうすることを批判する気にはなれない。

 酒を普段飲まない私が特段酒飲みを批判しないのと同じことだ。

 

 つーかさあ、またぞろ緊急事態宣言とか言ってるけど、昨春、1カ月半ぐらいの自宅待機期間を設けた結果が今なわけじゃん?

 じゃあ今度は新型コロナが完全終息するまで自宅待機?

 1カ月半も社会を停滞させてもウィルスは無くならなかったわけだけど、今度はどうするの?

 新型コロナウィルスが完全にこの世から無くなるまで待つとなると、それに要する期間は半年なの? 1年なの? って話でね。

 そんなことになれば経済はもとより人々の精神ももたないよ。

 

 だいたい、春先の自宅待機で感染者数は減ったというのだけれども、それだって単なる季節的なことだったかもしれない。

 インフルエンザや季節性の風邪と同様に、夏は減るし冬は増えるっていうだけのことでね。

 

 これだけ世界中に感染拡大した新型コロナウィルスは、今後も様々に変異して、季節ごとに流行ったり収まったりってことを繰り返していくような気がするなあ。

 

 どうやって防ぐのかっていうのは効果的なワクチンが(たぶん今現在つくられているものではなく、完成するまでにはやっぱり10年単位の月日を要するとは思うが)できるまで待つことにして、今はどうやってうまく付き合っていくかってことが大事なんじゃないですかね。

 

 医療ひっ迫が最大の問題というのなら、指定感染症から外すとかの規制を緩めるほうの方策も真剣に検討すべき時期に入っているように思う。