ニュースなどでチラと見かけただけなのだが伊藤詩織がはすみとしこらを訴えたという裁判。
これ自体については「言論の自由って…」という気持ちはありつつも、シャルリーエブドー襲撃事件においては犯人側に同情的だったりもするので、はすみ側に与するのはそれと矛盾してしまう。
ただ気になるのはその報じられ方でね。
「イラストは私の魂を深く傷つけた」との伊藤側の言葉ばかりが取り上げられているのだが、そこがどうも納得がいかないというのかなあ。
裁判ってもっと具体的な被害の有無について争うものなんじゃないの?
まあ実際の訴状としては「名誉棄損」「とか「こうこうこういった仕事への妨げとなった」というようなことなのだろうとは思うのだけれども、ニュースならまずそこを報じろよ、というね。
「魂を傷つけた」なんていう測定のしようもない個人の考えだけの訴えが通るなんてことは法治国家としてあり得ないわけで、そこはメディア関係者も承知だろうに「傷つけた」とばかり報じてしまうのは、メディアが底抜けのアホなのか「情にうったえて世論誘導しよう」という作為からのことなのか。
どうにも心地が悪い。