たまに千円以上もするような高級食パンを売っているのを街角で見かけ、それが結構売れてるようなのだが、まったく食指をそそられない。
まあ食べれば旨いんだろうとは思うのだが、しかし逆に「不味い食パン」ってある?
個人的には食パンを食して「とても食べられないほど不味い」なんて経験をしたことがないので、わざわざ高い値を払う必要性を感じない。
一斤100円もしないようなスーパーの特売品でもトーストしてバターでも塗れば特に不満なく食べられるもんなあ。
コメだとカスカスで不味くってどうしようもないのを安い飯屋で出されることがたまにあるけれど、パンにそんなにこだわりがないもんでさあ。
一回どこかの大衆的なイタリア料理の店だったかなあ、見た目は特に変哲もない丸パンみたいなやつがめちゃくちゃ旨かった記憶もあるけれど、それで「もう一回」とはならなかったし。
逆にいえば、そんな付け合わせみたいなものでも、ちゃんとしたのならおいしいんだから、そう思うと1000円の食パンなど不当に高いとしか思えないのだよ。
半年ぐらい前だったか、BSのどっかの局でやってたコント番組でロバート秋山がやはり高級食パンを作っているパン職人を演じるコントがあって、そこで「特に変わったことは何もしていないんですよ」というのが謙遜ではなく本当にそうで、「それでも高い値段をつけるとみんなありがたがって買ってくれる」っていうのがオチだったんだけど、実際そんなところがあるんじゃないかなあと思う次第。
本当か嘘か、いわゆる高級食パン的なものって特に難しい技術などなくとも案外簡単に誰でも作れるなんて話も聞いたことあるし。