今年も例年通り、24時間テレビはほとんど見なかったなあ。

 

 代わりにってわけではないけれど半沢直樹。

 役員でもない一行員が政府相手にってのはさすがに現実感が無さ過ぎるようには思うのだけれども、話題性込みでやっぱり見ちゃうんだなあ。

 

 業務改善命令を喰らうことになった原因の不正の黒幕は、演出的にはいかにも段田安則演じる紀本ぽいし原作ではやっぱり紀本が黒幕のようだが、視聴者への裏切りのためにも原作改変で実は香川照之の大和田常務が黒幕……ってことになるのかとも思ったが、でもここで大和田がってなると本当の物語のクライマックス=柄本明&江口のりこの政府関係者成敗がかすんじゃいそうだから、中ボスとしてはやっぱり紀本ぐらいで収めておいたほうがいいのか。

 

 で、紀本は途中で直接成敗されることなく、政界討伐につながる撒き餌みたいな感じで最後のほうまで泳がされたりする、みたいな?

 

 ……なんて次回の予測をしてしまうあたり、すっかりハマっちゃってんなあ、もう。

 

 ここまででちょっと見逃していた部分を補完するために原作ネタばれをネットで見ちゃったのだけど、ああなるほど。

 東京中央銀行がもともと産業中央銀行と東京第一銀行が合併してできたメガバンクで、原作だとその両行それぞれの派閥争いってのがかなり重要なポイントになってるわけね。

 ドラマであんまりその辺が強調されていないのは、ストーリーが雑多になりすぎるからなのか。

 それだとどこか話の筋立てに違和感が生じそうだが、でも視聴者はみんなそんなに細かに見ているわけではなく、香川照之と堺雅人の過剰演技を楽しむことがメーンなんだから、それでもいいのか。