ちょっと用事で外に出て帰ってきたら嫁が青い顔をして「三浦春馬が自殺したって」と言う。
「なんで!」って叫んじゃったよ。
三浦春馬の出演作としてはドラマだと「ブラディマンデー」、あとNHKのジュジュと一緒に出てる番組ぐらいしか視た記憶はないのだが、ジュジュとの比較からか「繊細そうだな」とはちょっと感じていたものの、悪いイメージはまったくない。
三浦春馬と比べたときには彼以上に「死ぬ理由」のある成人男子は少なく見積もっても(私を含めて)国内に3000万人ぐらいはいるんじゃないか?
とはいえ、その自殺の理由を考えたところでどうしようもない。
なぜならば、たとえどんな理由であったとしてもそれが当人にとっての極めて個人的なものであることには違いなく、それがどんなものかと他者が聞かされたところで自分の感覚と合わなければ「ウソだ」と思うし、ウソの理由であってもそれで納得できたなら「なるほどなあ」と思うだけなのだ。
だいたい木村花さんだってフジテレビのヤラセだとかなんだとかいろいろ出てきても、私自身は「そんなことで死ぬの?」という感覚が拭いきれずに、未だに心底からそれが自殺の理由だとは信じていなかったりするわけだし。
それに理由が深刻であればあるほど真相は表に出てこないんだろうし。
特に三浦ファンではなかったにも関わらず、頭に霞がかかったようなボンヤリとした心持ちでいると、フジで放送される映画「コンフィデンスマンJP」に三浦が出演しているというので「有田Pおもてなす」をすっ飛ばしてそちらのほうを見たのだが、あれは台本が悪いな。
少なくとも私の思っていた三浦の魅力は感じられない。
騙すったって生来の人の好さなのか育ちの良さなのか、「良い人」のオーラが身体全体から滲みだしちゃってるんだもの。
話は逸れるがこの「コンフィデンスマンJP」、1回2回視るぶんにはおもしろいけど、いっつもいつも「じつは最初から全部、ダー子たちの仕組んだ罠でした」がオチってのはどうなのさ。
映画でも最後の15分ぐらい視ればストーリー的には十分で、結局、コメディエンヌとしての長澤まさみが好きかどうかってところしか視る動機にならないように思うのだがなあ。
ちょっと口直しでちゃんと三浦春馬を偲ぶのにふさわしい作品を視たいのだが、何がいいんだろ?