黒人活動家が「アメリカ国歌の作詞者は奴隷を使役していた差別主義者だから、国歌は替えるべき」なんてことを言ってるというのをネットで見かけたけどホントかねえ。

 

 いやだいやだ。

 差別されてきたという歴史を軽んじるつもりはないけれども、これまでその国歌に想いを託してきたような人々を慮る気持ちが一切見えないのがいやだ。

 

 差別されていると主張する側の価値基準もまた白か黒かみたいな単純なものでしかないから(単純にしないと広く一般にまで訴求しないという戦略的意味もあってのことだろうが)、そこから導き出される主張も「良いか悪いか」みたいな単純なものになる。

 

 人の営みも、それが積み重なった歴史も、そんな単純なもんじゃねえぜよ。