きのう、横目でモーニングショーをみていたら、(その前後の話の流れは把握していないのだが)玉川徹が「北朝鮮で不満を持つ民衆によ革命が起こることはないのか」みたいなことを言っていた。

 

 そんなもん起こるわけねえだろ。

 民衆の蜂起なんてマンガみたいなことがホントにあり得ると思っているのならお目出たいにもほどがある。

 そんなことにならないよう飴と鞭を駆使して手を尽くすことが国家として存在し続けるためのイロハのイで、それができないなら革命ってよりも先に無政府状態となり、泥沼の内戦状態となっているだろう。

 

 だいたい外部からどんなに酷い国家体制に見えたとしても、その国に住む人々はそれなりに満足っていうか小さな日々の楽しみを見つけたりはしているわけで、そんな日常をひっくり返すような革命なんて、外部勢力による洗脳的扇動なしには起こり得ようはずがない。

 

 しかし北朝鮮の場合、外国人の入国管理がキッチリしているし、民衆にスパイを紛れ込ませるにしたって同じアジア系でなければいけないわけだが、いまのところ韓国や中国が融和的方針である以上、革命を主導する人間が彼の国に潜り込むとすれば日本人(もしくは日本で組織した在日コリアン)ということになる。

 しかし残念ながら日本にそんなスパイ工作ができるほどの能力があるかは甚だ疑問だ。

 

 アメリカの指揮で日本人もしくは在日コリアンのスパイ軍団を組織するか。

 だけど体制をひっくり返したらしたで現状では中国、ロシア、アメリカの利権争いとなることが必定であり、アメリカがそれらと争ってまで北朝鮮利権を欲しているのかどうか。

 ボルトンの暴露本を引くまでもなく、アメリカが韓国のことすら面倒くさい相手だと思っていることは明白で、北朝鮮がアメリカに向けてミサイルを撃つなんて言っている限りにおいては対応する必要もあろうが、それさえ抑え込んでさえいれば、本音としてはこれ以上の面倒など引き受けたくないというのが実際のところではないか。