BLM=黒人の命は大切だ、と黒人が言うのは分かる。

本人の問題なんだから。

だけど別の肌の色の人がこの言葉を使ったときには、違った意味を持ってきたりはしないんだろうか。

黒人が特別に保護されるべきみたいな物言いは、どこか上から目線のようにも感じられるし、黒人を特権化することによる他民族差別のように感じたりもする。

 

欧米における差別の現場に直面している人たちにとっては自然な標語であるからこそ広く使われているのだろうが、やっぱり私にはその感覚が分からない。

 

敢えて黒人だけに特化しないことには問題解決のとば口にも立てないほどに黒人差別の根っこが深いということなのかな、と想像はするものの、実感としては分からない。

 

報道なんかにしても「バイデンが黒人の支持を固めて大統領選を有利に進めている」とか、そこ、敢えて黒人って言う必要あるの? みたいな。

それってかえって黒人と白人の分断を煽るようなことにはならないの?

 

もし私がアメリカ在住のアフリカ系黒人で、酷い差別に苦しんでいるとしたら、と想像する。

私なら、懸命に働いていくらか貯めて、そのカネでアフリカの英語が通じるどっかの国に移住することをまず考えたいんだが、これもピントの外れた意見なんだろうか。

米ドルでそこそこ貯めればアフリカでならまあまあの暮らしはできそうだし、アメリカカルチャーを以てすればそれなりに良いポジションに付ける国もあるんじゃないかと思うのだが。

 

「命に危険が及ぶほどに差別されている」というのなら、そんな国にしがみつく理由が良く分からない。

やっぱりアメリカなり欧州の国々のほうが、アフリカよりも何か良い事があると思うから、その国に居続けてるんじゃないのかねえ?

アメリカの黒人が、パスポートも取れず、国外への移動の自由もないほどに差別されているというなら認識不足を謝るしかないが。

 

それとも、アフリカに行ったら行ったで、やっぱり「奴隷の子孫」とか差別されるんだろうか。

かつて奴隷としてアメリカに連れてこられた際にはまったく人間扱いされなかったため、今となってはそのルーツをたどることも叶わない、なんてことを聞いたこともあるけれど、身体的特徴から出自がどのあたりなのか、ある程度のアタリはつけられそうなものだが。

 

そういえばこの前の土曜? 日曜?

NHKの「これでわかった世界の今」とかいう番組の冒頭で、「番組内でアメリカの暴動を伝えるために使用したイラストが黒人に差別的なものだった」とかいうことで長々と謝罪していたのだが、ああいうのって抗議するのは誰なんだろう。

黒人が「俺たちのルックスはこうじゃない」っていうのは何か違う気がするし、他の人が言うのも余計なお世話な気がしてしまう。

 

大坂なおみのイラストが白人寄り過ぎるから差別だ、なんて話があったのは日清のCMだったっけ?

黒く描いても白く描いてもダメ、そこで伝える内容がまったく差別的ではなくむしろ差別反対の主旨であってもイラストが気に入らなければ文句を付ける。

そんなのを見聞きすると、「まるでどこぞの近隣国の奴らのようだ」なんて思ってしまったりもする。