ある人が「天照大神からつながっているという意味では、我々も天皇家も同じ」と言うのを聞いて、そう考えたときに、日本人の天皇家好きというのもなるほどなあって感じたわけですよ。

 

 要するに、遠縁とはいえ日本人は皆、イザナギ、イザナミに始まる親戚であり、その中でも一番血筋がしっかりしているのが天皇家。

 我々はそんな天皇家を日本国民全員の惣領というか出世頭というかそんなふうに感じているのではないかと。

 理屈ではなく、あくまでも自然うちにね。

 

 ただそうなると明治から戦前にかけての神格化との齟齬が生じるようだが、でもどうなんだろう。

 神の化身のような扱いをされていたのは逆にそのわずかな時期だけじゃないのかな。