木村花さんの死に乗っかって、特に芸能関係者から、ここぞとばかりSNS批判の声が上がっていることがとっても不快だ。
芸能人は芸を切り売りすることで金を得ているわけで、その芸が拙ければ、それは欠陥商品や偽装食品を売っているようなもの。
工業品や食品に嘘偽りがあればニュースなどメディアを挙げて大々的に叩かれ、市場からお引き取り願うことになるわけだが、芸能人にはそんなことはほぼなくて、つまらないヤツがつまらないままのうのうとテレビに出続けるなんてことも頻繁に見受けられるとなれば、そりゃあ不良品を不快に思う一般人がせめてSNSで愚痴代わりの叩きぐらいしたくなっても不思議はなかろうさ。
むろん食品偽装などは法に反するからというところがあるわけだから法の縛りのない芸能関係とは理屈の上では別物なんだろうが、一般の消費者側からすればそこに大きな差はない。
気に入られれば金を得られる芸能の仕事をしている人間が気に入られていないのに金を得ていることに納得せず、徹底的に叩きたいという人間がいることは理解できる。
だいたい木村花さんとそれを今さらに擁護する芸能人では、その根本のところが大きく異なる。
木村花さんはSNSで叩かれたことを「自分の至らなさのせい」と深く受け止めた(それだけが死の原因とは私は思っていないが)。
一方で、この件で一般人のSNS書き込みを批判する奴らは、生前の木村花さんのことを知りもしないくせに「叩く一般人がおかしいのだ」という自分の言い分を正当化するための道具立てとして、まるでジャンヌダルクかのように持ち上げる。
生前に関係のあった長与千種などはともかくとして、それ以外で木村さん擁護(するふりの自己保身)をしている奴らは全員大嫌いだ。