安倍政権のコロナ対策への批判が喧しいきょうこの頃。

 経済優先とも医療優先ともいえない、どっちつかずのやり方のゆえにどっちの側からも批判されるんだから大変だ。

 

 経済優先派はアメリカや欧州で緊急事態を解除したとかなんとを引き合いに出して「それに比べて日本は」なんてやるんだけど、でも規制を緩めてようやく今の自粛状態の日本と同じくらいなんだがなあ。

 コロナ対策優先派は「韓国と比べて」などというが、実際日本のやり方で死者は爆増していないわけだし。

 

 私自身はこういうゆるっとした、経済は殺さないしコロナ感染者も殺さないという方針は、そんなに悪いものではないように感じている(もっともこれは個人的に仕事が減っておらず、また近親者や知己にコロナ患者がいないというのが大きいのだが)。

 

 

 飲食店やら夜の街の窮状ばかりが伝えられるが、世の多くのサラリーマンにしてみれば飲食や遊興で使わなくなった分、むしろカネは余ってるんじゃないの? 知らんけど。

 

 それで余ったカネをケータイゲームの課金なんぞに奪われることなく、どうやって一般社会に還元させるかってことで10万配布も好手となりそうに思うのだが、さてどうか。

 

 今回のコロナに関しては“経済優先派”“医療優先派”いずれにもそれぞれ理屈や主張部分はあるわけで、そのようにさまざまな正論のある中でいかにバランスを取っていくかというのが政治の本分であり、そんな中で安倍政権は一番困難な道を選んでいるわけだ。

 どっちかに偏るほうが政治的には舵取りが楽だと思うのだけれど、そうやったときに日本人の国民性からして「コロナ発症しても出勤」あるいは逆に、鬱病になってノイローゼを発症するほどまで自粛に徹するというようにどっちにしても極端に走ってしまう恐れもありそうで、そんな中で大規模なパニック状況を起こすことなく、なんとなく社会も回っている現状を見ると、私としては今のやり方が、今後長くウィルスと付き合っていくとなったときにも対応できるベストに近いやり方であるような気がしないでもないんだけどなあ。