今開催で鮮やかなのはそりゃあ新田よ。
 準決みたく前の不発から切り替えて捲り追い込みに出るような小脚を使うイメージはこれまで無かった。
 連日位置取りもしっかりしているし、日本選手権のときよりもさらに強く&巧くなっているのではないか。
 
 もう一方の雄である脇本は前日会見だと「調子が上がってこない」みたいなことを言っているのだが、でもどうなんだろう。
 調子云々というよりも単に展開が向いていないだけのようにも見える。
 近畿の開催だけに勝ち上がり優先で、後ろのことまで考えたレースを心掛けたことが、ここまでの走りっぷりや成績に影響したということではないかなあ。

 他の自力型となると、準決8番手から捲った平原は一見すると鮮やかだったが、上がりタイムを見るとやっぱりこの2人には見劣りする。
 それよりは三谷から3番手の位置を守ったうえに深谷を捲った清水のほうだろう。

 展開で考えると、先行で脇本とやり合おうという選手はいないのだから、やっぱり脇本が有利だろうなあ。
 新田がかつて深谷キラーと言われた当時のように脇本を牽制したとて、他に積極先行をしようという選手がいないのだから結局脇本が出切ることになる。

 3番手以降は清水に平原、なんなら小原や新田までも位置取り争いに加わってくるかもしれず、そうなれば結局、脇本と中川の首位争いということになりそうだ。
 中川は脇本との連携実績もあるし2車ラインの番手に競ろうという選手もいないだろうから、千切れることは考えなくていいのでは。
 逆に差し過ぎで脇本を3着以下に落とすというのも、脇本のことを不調とは見ていないのでちょっとピンとこないかな。
 現実にもこれまでの連携時には差していないわけだし。

 1,2着はこの両者に絞るとして、3着は力で新田と渡邊。初日の渡邊はこれまでのイメージにないくらい鮮やかだったし青龍賞では新田が緩めた感じもあったけども実際に差し切っているわけで、新田と互角に狙えるのではないか。

 穴なら3番手以降がゴチャつきまくったときに脚を溜めて突っ込む木暮と小原。
 木暮は初日、吉田拓が不発と見るや捲って出たあたり脚の具合もレース勘も上々。
 小原はちょっとここでは家賃が高いようにも思うが、このところのレースぶりをみると自在性が板についてきた感じもあるので。
 前売りオッズを見るともう少し買える余裕がありそうなので、展開不問でレース巧者の清水も加えておく。

高松宮記念杯決勝予想
3連単
脇本=中川→新田、渡邊、木暮、小原、清水