以前にも記したが、やっぱり『有田Pおもてなす』は今サイコーに刺激的なネタ番組だわ。

 なによりもカネのかけ方が凄い。
 昨日のライスのコントに使われた「琵琶湖」のセットなんてあれ作るだけでも100万は下らないんじゃないか?
 
 ネタ自体は先に出たタイムマシン3号のほうがよくまとまっていて面白かったけれど、あのセットを用意して、さらにはひとつのくすぐりだけのために原口あきまさをブッキングしたりとスタッフの意気込みがすさまじい。
 それに向き合う芸人の姿も含めて、ホント視聴者からすると贅沢な番組だと感心させられる。

 「笑いはカネじゃない」との意見もあろうが、落語だって演者の衣装や鳴り物、高座のしつらえがチープだとなんか噺に入り込めなかったりするわけだしね。
 だいたいにして今は「贅沢な笑い」が他ではほぼ見られないだけに、やっぱりこのNHKの姿勢は貴重だ。
 

 昨日の放送分にひとつだけ注文をつけさせてもらえば、ゲストの西川貴教がイマイチだったかなあ。
 バラエティ慣れというかバラエティ擦れしているんだろう。
 奇抜なプロデュースに対して驚きのないままに受け入れ過ぎていて、なんかわざとらしい風にも見えたのが残念。
 ゲストの本気の(もしくは本気に見える)驚きが最高のアクセントになっているんだから、それが無いことには視聴者側のおもしろさも減じてしまう。
 

 スタッフの手のかけ方の凄さでいうと『水曜日のダウンタウン』も『有田P~』に劣らないものがあるが、“拉致問題”以降はややパワーダウンしているようにも感じるので、こちらも是非再度の奮起を願いたい。

 いやあしかし来週の土曜は用があって、同日放送の『キングオブコントともども放送時間中には見られそうにないんだよなあ。
 用事キャンセルしてテレビってのもなんか大人げないし、どうしようかなあ……。