準決はいずれもそこそこ強い自力型の揃った細切れ戦とあって、とても手が出せないと見に回って大正解。
たぶんひとつも当てられていない。
初日のレースを褒めた山崎賢人はやや買いかぶり気味だったか。
残る気のない「山田さん勝ってください」の先行だったとはいえ、早い段階で中西に捲られかけてるからなあ。
中西を評価するべきなのかもしれないが。
ともかく、まず準決で目に付いた選手を挙げていこう。
10Rは流れの中でしっかり位置を確保して勝ち切った阿部。松川の捲っていく出足もなかなかのものだった。
11Rは捲りながら三谷を張って上位進出した山賀と、苦しい展開からアタマまで伸びた村上兄。
12Rはゴチャっとした流を見極めていったんはトップに立った和田真。
そんな中から最有力の選手としてひとりを選ぶとしたら、この数場所は完全に強い選手“”の走りっぷりを見せている和田かなあ。
しかし決勝もやはり細切れとあって、レース展開は極めて読み辛い。
一応は地元の山田を背負う松川が主導権を取りにいくことにはなるのだろうが、根っからの先行型ではないだけに、あまり早くからの先行というわけにもいかない。
初の記念決勝で気合の入るであろう阿部はどうするのか。
同地区先輩を背負うだけにあまり悠長に構えるわけにはいくまいが、やはり松川同様に徹底先行タイプではないから初手からの先行争いとはいかないだろう。
むしろ持ち味の自在性を生かして山田にイン粘りを仕掛けるとかのほうがありそうだ。
どんな形であれ阿部と松川がやり合えば捲り勢の出番。
早めに仕掛けていくであろう村上よりは、自分のタイミングで仕掛けられそうな和田のほうか。
村上の仕掛けに乗っかっていって最後にごっちゃんのイメージで、それなら山賀もついて行けそうだし何なら逆転までもありそうで南関両者の折り返しから買ってみることにする。
3着には村上とその番手の坂口。あとは展開的に脚を溜められそうな園田と小松崎。予想した展開ではキツそうながら地元で力上位の山田も押さえないわけにはいかない。
武雄記念 決勝予想
和田=山賀→村上、坂口、園田、小松崎、山田