西部邁氏とは生前、とある機会に一度だけお会いしたことがある。
テレビで見かける気難しい印象とは違い、私のような浅学な者にも分かりやすく、丁寧かつ朗らかにさまざまなことについて話してくれ、非常に好印象を抱いたものだった。
だからこの度、その自殺を幇助したとして2人逮捕されたことについても、西部氏に心酔した者であればそういうこともやるだろうと納得する部分もあるのだが、それでもなぜあえて協力者の存在を知らせるようなやり口だったのかとの疑問は残る。
いったいどういう意図からのものだったのだろう。
口に瓶を詰めたというのもよくわからない。いまわの際に叫んだり嗚咽する声を周囲に聞かれないようにとの配慮なのか? それにしたって尊敬する人物の最後にあたり「瓶を口に詰める」なんて行動は私にはとてもできない。
西部氏たっての希望であったとしても、何か別のやり口を考えたいところだ。
大筋では理解できてもいくつか納得ができずにいてモヤモヤが残る。
納得いかないといえば、最近だと中国が「報復関税」を言うこともそうだ。
アメリカとしては知的財産権の侵害やダンピングといっても差し支えないよう不当な低額商品に対する制裁の意味での高関税なわけで、賛否は別にしてとにかく理由はある。
しかし中国は「アメリカが関税かけるから」ってだけの理由で報復関税って、そういうのは世界の常識として通用するものなのか?
そのあたりとんと疎いのだが、中国の無法がまかり通るように感じてとっても気分が悪い。
あと大相撲巡業であいさつに立った宝塚市長。
報道を見る限りだと、女性が土俵に立てないことを愚痴りまくる内容の挨拶だったようだが、興行の場にわざわざ来てそんなこと言う?
嫌なら挨拶そのものを拒否しろよ。
そんなもの聞かされる観客がたまらないわ。
今回は(ワイドショー的野次馬的に)タイムリーだったから「見世物」として拍手も起こったようだが、本来はそんな話を聞かされる観客がかわいそうだ。
相撲協会もこんなアホは丁重にお引き取り願えよな、もう。