加藤一二三の引退会見ってw
 マスコミ各社がこぞって取材しているようだけど、ホントに興味あるのかねえ。
 昼のワイドショーでで生中継までされるのを見てとっても不思議な気分でいる。
 いくら藤井四段絡みだとはいえねぇ。

 長年の将棋ファンであり、小学生の頃には加藤一二三名義の定跡書だか詰将棋だかの本を読んだ記憶もある私は、さほど興味ないかなあ。

 ひとつ思ったのは、大山康晴という理不尽なまでに正邪を併せ持った巨魁に対向していくためには加藤のような変人でないと耐えられなかったのかなあ、と。
 言い換えれば、変人ポジションでいたから潰されずにここまで生き残れたのではないか。

 変わり者と言われるのも完全な天然要素ではなく、後天的な処世術だったのかもしれないなあと。
 当時の棋界事情を知らない門外漢の想像に過ぎないのだが。

 私のようなどちらかといえば豊田真由子側に属する人間は、もし大山康晴のような存在と対峙したなら真っ向からぶつかってあっさり潰されるか、最初から勝負にならんと支配下につくかのいずれかだろう。
 とても加藤のような多くから愛される聖人にはなれそうにない。

 その豊田。いまだ「このハゲ~!」の音声を聞くと笑ってしまうのだが、おおっぴらには言えないものの同意する部分は多い。

 私も部下がいた時代は怒鳴りまくってたもんなあ。
 無能で仕事のできない人間はまったく嫌じゃないというかむしろ好もしく感じたりもするのだが、そこそこ能力はあるくせに考えなしのふるまいでミスを重ねるヤツは大嫌いなんだ。

 政策秘書になるぐらいの人間ならそこそこ能力が高いに違いなく、それで単純な道間違いだの宛名の書き間違いだのされたなら、そりゃあ豊田ばりに怒鳴ってるだろうなあ、と。

 でもそんな生き方を改め、加藤一二三のように生きるべきなんだろうなあ、なんて会見を横目で見ながら反省している次第。