北朝鮮・黎明通り竣工式に関し、きょうのワイドショーなどではコメンテーターたちが半笑いで「欠陥建築なんじゃないですか~」と語る様子をまま見かける。
たしかに私もその可能性は大きいだろうとは思う。
しかし一方で、「これを半年で完成させるのが北朝鮮という国の本質ではないか」との考えも拭い去れない。
もし明らかな欠陥が見つかったときには、工事責任者はそれこそ公開処刑、一族郎党もろともに銃殺されかねない、そんな国なのである。
我々が日常的に口にする「必死」とはレベルの違う「必死」で事に臨んでいるのだから、日本の常識で不可能といわれることを可能としたとて不思議はあるまい。
工事現場の末端作業員の一人ひとりまで、いつ殺されるかもしれないとの精神状態で働いている。
そうした点にまで思い致すことなく「どーせ北朝鮮なんて」と嗤うコメンテーターなどはまさに平和ボケとしか言いようがない。
そんな奴らのツラを見るとホント虫唾が沸いてくる。
生き残りに懸命な金正恩以下北朝鮮の人々のほうがよほど人間らしい生き方をしているとすら思うのである。