ひとつ訂正をしとかなきゃいけない。

何日か前、トランプと亀井静香が会談を持つという件について否定的なことを記したのだが、よくよく考えてみればあれってじつは、安倍政権の特使ってことだったんだよな。

まだ投票前で、オバマ政権下でありながら、自民の人間がおおっぴらに共和党のトランプに会うのはうまくないから、自民と気脈の通じる亀井ってことだったんだろう。

昨日今日の報道では亀井について一切見かけなかったのだが、ちゃんと会えたのかねえ。


トランプ大統領実現について私自身が楽観的でいることは昨日記した通り。
日本で例えれば、高須院長が総理になったみたいなもんだろ?
それはそれでおもしろそうじゃないか。

トランプの演説を見て思い出すのは小泉純一郎。
やはり小泉もワンフレーズで押し通し、その分かり易さで人気を得るとともに、それを盾に酷い政策もどんどん実現していったわけだが、それでもその当時の多くの日本人はそれなりに幸せだったし、その後日本は苦境に陥ったとはいえ壊滅的に破壊されたわけでもないのだから、トランプだってきっとなんとかなるさ。

グレートアメリカを標ぼうしてくれるほうが、わけのわからないグローバリズムなど唱えて搦め手でくる相手よりもよほどやりやすいわけだし。
日本は日本なりに主張して、それぞれ国益を考えるという本来の交渉がトランプとならできそうな気がする。
日本側にそれをやるだけの胆力があるかどうかという問題はあろうが。


むしろ今後のアメリカにおいて気になるのは民主党支持者のほうだ。
きっとトランプ憎しでいろいろと足を引っ張ることも仕掛けてくるんだろう。

それでアメリカが分裂して没落するならそれはそれで見物ではあるのだが、そのとき日本にとってはやはり中国の存在が脅威となる。

ロシアと組むか?

いいタイミングでプーチン来日があるのは、そうした問題を話し合うための安倍政権の計算だ、と夕方のテレビ番組で木村太郎が言っていて、それはちょっと買いかぶりが過ぎるようにも思うのだが、それでもいい機会には違いない。

アメリカが自国優先を掲げるならば、日本も独自の動きがやりやすくなるという側面もあるわけで、今の日本が民主(民進)政権ならとんでもないことになっていただろうが、安倍政権ならば念願の戦後レジームからの脱却に向けての足掛かりを作ることもできるんじゃないかな。

そう考えれば安倍政権、いや日本にとっての天恵とすら思えてくるのだ。