いまさら死に馬・辻元に何か言うのもセンスを欠くような気がするが、前々から疑問に思っていたことなので。


■辻元清美・民進党衆院議員
さてみなさん、選挙行かなあかんで。特に若い人や。今日デートしてたり、どっか行こか、飲みに行こかとゆうてる若い人、ようけいてるやろ。(大阪・)梅田に。選挙行ってや。日本は大体ね、みんな選挙行かんと、後でブツブツゆうてるんですよ。これが政治を悪うしてると、みなさん思いませんか。

安倍晋三(首相)に、みんなの年金、コツコツかけてるのを勝手に株に投資さして大損してる。許しとくの。若い人も年取ったらどうすんの。経済が争点やゆうてるけど、ほんまは憲法9条を変えて、戦争できる国にしたいんちゃうんですか。そう思ってるならはっきり言えよ安倍晋三は。大阪に言いに来い、と思ってるでしょ、みんな。(大阪市北区の街頭演説で)





 「安倍は戦争できる国にしたい」と安保法制反対の論者は皆口をそろえるのだけど、この意味がよくわからないのだ。

 戦争目的で戦争をしたい、なんて気違い、いまどきいるか?
 あり得ないだろう。

 「敵が攻めてきたときに自衛の戦争をしたい」
 「国際協力として、国連軍に参加して戦争したい」

 こう前提がつくならば分かる。
 賛否の論、それぞれ聞く気にもなる。

 だけど、ただ「戦争したい」ってなんなの?
 今の世界で最大の侵略国家である中国ですら、侵略行為に及ぶ際には手前勝手とはいえ何かしらの理屈をつけ、こっそりと徐々に侵攻している。
 軍隊を前面に立てて堂々と侵略戦争などは(とりあえずここしばらくのところは)していない。

 安保法制批判派は、自衛隊が正式な軍隊となった際には、軍による侵略戦争をおっぱじめると思っているのだろうか。
 精神病だろ。

 まあ批判したいがためだけに、可能な限り悪意的に話を持っていこうというだけなんだろうけど、批判派がそんな荒唐無稽なことだから、まともな議論すら始まらないのだ。