あっそう。イギリス、EU離脱なんだ。

 何日か前、イギリスのブックメーカーが圧倒的に残留に寄った予想をしているとの報を見て、てっきりそうなるものだと信じていた。
 運否天賦の絡む要素の少ないこうした案件なら、生活のかかっている賭け屋の予想が確実だと思うもの。


 まあいいんじゃないか。

 たとえ、この決定によりイギリス国内経済が崩壊しようとも(私はそうなるとは思わないけども仮の話で)、イギリス国民はきっと大英帝国の誇りを胸に生きていけるし、その矜持を持ち続ければ再度の復興も必ず訪れる。
 必ずだ。
 長く続いた国家伝統の力というものは、状況に関係なく存在し続けると私は信じる。

 だから英国の未来を不安に思うところは一切ないのだが、しばらくは国際金融屋の稼ぎのネタとして、ポンドもユーロもドルも円もいいようにおもちゃにされて、世界経済はガタつくことになるんだろうとの懸念というか憂鬱な気分は残る。
 まあ奴らは残留なら残留で別の手立てで儲けをたくらむだけなんだけれどもさあ。

 そんで、金融屋の手荒なやり口で世界恐慌が訪れたとしても、きっと当の金融屋だけでなく、そのケツ持ちをする世界各国首脳までも「イギリスのせいだ」と言い逃れをするだけなのだ。



 日本においてもさっそく円高騰が始まっているようで、忌まわしき民主政権時代のデフレ状況逆戻りの懸念もあるが、まあいいじゃねえか。

 もとに戻っただけなんだから、きっとなんとかなるさ。

 でもやっぱり、ここぞとばかりに跳梁する金融屋は気に入らねえなあ。
 此奴らをまとめてぶっ潰す手立てはないものだろうか。