読売新聞てのは基本“アメポチ”だと思っていたので、今朝の一面、『編集手帳』を目にしたときはちょっと驚いた。
1945年の3月10日、東京大空襲を「大量虐殺」と断じ、これを指揮した米空軍司令官カーチス・ルメイ大将に対し勲一等旭日章を叙勲したことを誤りだと指摘しているのだ。
外で読んだもののため手元に全文がなく、ネットにないかと探してみたら、2005年にほぼ同様の内容がやはり編集手帳に記されていたようで、「流用かよ」とも思ったけれど、でも日本にとって大切な見解だから、何度でも繰り返し記されること自体に異存は無い。
とはいえ現状において、こうした歴史のとらえ方をアメリカや世界に対し押し付て敵に回すことが得策ではないのも事実ではある。
そもそも、それが絶対に必要というわけでもない。
自国の来し方について、あくまでも国民の間で共有していくことが肝要なわけで、他国に対して「この認識を認めろ」なんていう質のものではない。
他国には他国の歴史がある。
当時日本人の目で見た現実はこうであるということを歴史認識として末代まで引き継いでいくことが、日本という国を確固たるものに作り上げていくための基礎となる。