昨日、未公開株疑惑で記者会見を行った武藤貴也議員。

 「利己的」発言や過去のブログの記述に関しては、私としては「それもひとつの考え方」という認識で、それほど叩かれることでもないだろうと思っていた。

 ただ、写真を見てちょっと人相的に不信感を覚えたものだからこれまで特にここで取り上げて擁護することはなかったんだけど、どうも正解だったみたいだねえ。
 往々にして理屈よりも直感のほうがアテになるものだ。

 未公開株疑惑ってのは、いかにも小知恵のある今時の奴らが思い至りそうなこと。
 真相はいまなお不明ながら、結局のところはどっちもどっちって感じだろう。

 それよりもさあ。
 今日発売の週刊文春で報じられるという未成年男子買春疑惑だよ。

武藤貴也議員の“未成年買春”を相手男性が告白
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150826-00005374-sbunshun-pol


 記事はまだ読んでないけれども……ホモやったんか~いっっっ!
 右翼の先輩・三島由紀夫も同性愛者だし、ってことか?

 だけど買春となると、ちょっと違うだろう。
 少年買春に対する私のイメージは、吉田秋生の名作漫画『BANANA FISH』や織田信長と蘭丸の関係に表れるような、権力のひけらかし。
 単なる性的嗜好にとどまらない、同性である男を組み伏せることの快感ってのがあるんじゃないかと考えている(まったくの想像ではあるが)。

 それに、買春ってことはつまり、とりあえず年齢や姿形がタイプの男であれば誰でもいいってことであり、そこに相手の内面性を尊重しようという姿勢は無い。
 当人はなにか特別感を覚えているのかもしれないが、実態としてはタイやフィリピンなどに児童買春目的で出かけていくオッサンらと何ら変わりはしない。

 カネでなんとかしてしまおうというその姿からは、止むにやまれぬ持って生まれた原罪…みたいな美意識が感じられない。
 権力者や金持ちによる“暴力”としか思えないのだ。

 それを、たかだか30代の若僧がやろうという姿勢には心底から吐き気を覚える。



 ただし、だからといって議員辞職せよというわけではない。

 これだけスキャンダルが連発されても自ら議員を辞めない肝の太さがあったならば、きっと“右側の山本太郎”にもなれるだろう。
 右側からのとんでも質問を国会の場で披瀝するということであるならば、もとよりゴリゴリ右翼政党の誕生を期待する私としては、いくら人間性が嫌いだといってもやはり歓迎するしかない。

 現状は気違いじみた左翼ばかりが強く、これは実際にはかなりアンバランスな状態であって、そこに対抗する変態右翼が出てきてこそ議論のバランスが担保されるというもの。
 「コイツの話に比べればまだ安倍の方がマシ」と左がかった連中が思うことによって、ようやくまっとうな保守政治が実現されることになる。

 問題となった武藤の「利己的発言」も与党所属で言われたら余計な反発を招く困りものだが、外から言うぶんには役に立つ。

 同じようなことが、安倍政権批判の自称保守・小林よしのりにも言える。
 何かにつけて「安倍はアメポチ」と罵るのは、別に崇高な理念から発せられるものではなく、単に新しい歴史教科書を巡る私怨からの発言に過ぎないのだが、それを反・安倍の立場から言ってくれることは、実は政権の役に立っている。
 
 現状、与党の立場からは、思っていても反米的発言などできるわけはないところを結果的に補完してくれているわけで、小林の思想信条がどうであれ、政権からすればありがたい存在であることに違いはない。