深谷が先行できるようなら話は単純。
 その3番手は佐川よりも位置取りできる城のほうだろうが、いくら好調とはいえさすがに深谷の先行をきれいに捲り切ることはできない。

 となればほぼアタマは金子。あとは城の番手から諸橋がどこまで食い込めるかというだけだ。
 金子→深谷、諸橋→深谷、諸橋のほぼ2点。
 念のために抑えるとしても、金子が差し損なっての深谷→金子→諸橋と、金子が深谷を残せずの金子→諸橋→牛山まで加えれば大丈夫そうだ。
 前売りのオッズのまままら一番安目の金子→深谷→諸橋でも30倍つくので、この4点でいいのかな、という気もする。

 
 ただ先行意欲が強いのは佐川のほうだろうし、城も初日特選のように深谷を抑え込むか、2日目のように深谷を後ろに置くような競争をしてくるだろう。

 佐川は、後ろが別地区の自力型・吉本ではあるが、恐らく出渋るようなことはない。
 一時期低迷に喘ぎながらも先行主体の競走に戻して、ついに迎えた初の記念決勝なのだから、当然ここも先行を目指すに違いない。


 じゃあその番手の吉本が有利かといえばそうでもなく、他地区の先行選手に付いておきながら、バックから番手捲りなんて非情なレースはやり辛かろう。
 地元後輩が納得づくで死に駆けするわけではない。

 となると、捲りに出るのは他ラインが迫ってきてからとなろうが、深谷も城もダッシュが良いだけにこれに合わせて発進するのは容易ではなく、むしろ内に詰まって脚を余す可能性のほうが高そうだ。
よって今回、佐川ラインは岩津も含めて見切ることにする。


 佐川先行のときに4番手が濃厚なのは城。
 城を先頭とする関東ラインは4車結束となるようだが、その先頭を走る城は徹底先行というタイプでもない。

 とはいえ、やはり同地区先輩3人を連れているのだから、じっくり捲りに構えるというわけにもいかず、深谷よりも早く仕掛けることを目指そう。

 となれば諸橋の抜け出しが濃厚か。
 
 考えてみれば、準決勝、諸橋は同地区先行型である荒井の番手ではなく中部の3番手を選択したあたりも、今開催に相当な気合いを入れて臨んでいるように見える。

 それは決勝での関東勢の並び順にも感じられること。
 城→牛山→諸橋→岡田と番手捲り含みの並びでも良さそうなところを、諸橋が番手選択したというのは、いざとなれば自力で切り替えてでも上位の着を目指そうという心意気の表れではないか。
 一昨年のグランプリレーサーである岡田が4番手を固めるという異例の並びからも、「なんとか関東勢から優勝者を」との意気込みが感じられる。

 よって城の早捲りからの諸橋の抜け出しを本線としたい。

 相手本線はその後位の牛山。
 牛山もここのところの動きは良く、諸橋が早めに動いたときの牛山のかわしが穴となるか。

 3着はラインを固める岡田に、捲り追い込みとなったときの深谷と金子。
 中部ラインが関東勢の上から捲り切ったときには冒頭に書いた「深谷が逃げた場合」の予想に加えて、牛山が切り替えての3着まで抑えたい。

豊橋記念決勝 
3連単
4=9→1、6、7
1=7→4、9
1→9→4、7
計10点也。


 大金が欲しい……。