4月25日

この日は次女、千晶の2歳の誕生日。
バースデーケーキを買って帰るよう妻にたのまれていたので、帰宅途中の洋菓子店へ。
ショーケースを見るとホールケーキの素材表記に“酒”の文字。
「これってやっぱ子どもには良くないよねえ?」と店員に尋ねると「いえ、ほんの香付けだから大丈夫です!」と強く薦めるのでこれを購入する。

(その酒に娘たちが酔って云々…などと話は膨らまない。普通においしくいただきました)

家に帰ると妻と娘2人は不在。
そういえば、もう1カ月以上続く朋花の咳を診てもらいに医者へ行くと言ってたっけ。

食卓を見るとお面状に切り抜いた色画用紙が何枚か置かれていた。
「あぁアレ、やっぱりやるんだ」

アレとは、千晶の誕生祝いに家族4人でアンパンマンごっこをするというもの。半月ほど前、私が提案し、そのときは妻も大いに乗り気だった。
しかしその後、いくつか家庭内外でトラブルの火種が起きて(詳細はまたいつか)、妻との間で多少の緊張状態が続いていたため、「呑気にアンパンマンごっこでもないかな」とも思っていたのだが、やはり“子はかすがい”ということか。

ほどなく妻と娘2人が小児科医院から帰宅。朋花、千晶の2人そろって「ふつうのカゼ」との診断だったというが、「それでなぜ朋花は咳が続くのだろう」と逆に心配にもなる。近隣父母の間では名高い小児科だけに、あからさまな誤診ということでもないのだろうが…。

千晶のほうがカゼの症状はヒドいということだったが、外見的にはいたって元気で、画用紙製の手描きお面を見つけると喜び勇んで「アッパンマン、アッパンマン」。
私がバイキンマン、妻がドキンちゃん、朋花はメロンパンナちゃんのお面をそれぞれ顔前に掲げて、「アンパ~ンチ」「バイバイキ~ン」とひとしきりごっこ遊びを続ける。

私の姉から千晶へ、洋服とクッキーの誕生プレゼントが届いていて、そのお礼の電話を妻に催促されるが、う~ん、きょうは話したくないなあ…。

拒否しようと思う間もなく妻がダイヤルしたものだから、仕方なく電話に出たのだが、案の定、最近の実家のトラブルに関する面倒な話が始まってしまった。

風呂から上がってきた朋花が「誰と電話してるの?」と興味深げに尋ねてくるのだが、ごめんよ。ちょっといまは相手してあげられそうもないや。