「マグロとツナは別モノ」などと言うと「単に日本語と英語の違いでしかない」「ツナはマグロ族のカツオなども含んだ名称だから、厳密には違う」などと賛否両方の回答がありそうだが、どっちにしても、そういうことを言ってるんじゃない。

 

 ツナを細分化して、本マグロの英語名「ブルーフィンツナ」と言われたところで、「マグロとツナは別」という私の主張は変わらない。

 

 我々日本人の多くが「マグロ」と聞いて連想するのは、ほとんどの場合が刺身や寿司、ちょっと捻ってもカマ焼きやステーキといったところだ。

 他方、「ツナ」と聞いて連想するのはツナ缶、ツナサラダ、ツナサンドといった類であり、ツナと聞いて刺身を思う人はいないし、マグロと聞いてツナサンドを思い浮かべる人もいない。

 

 それがつまり、固有の文化風習というものであり、それとは逆に「マグロもツナも区別せず、標準化すればいい」というのがいわゆるグローバリズム的な思考だ。

 

 言い換えれば、グローバリズムとは「日本人のマグロという言葉への特別な思いを棚上げして、欧米人と同様にツナと呼べ」というようなことなのだ。

 

 そんなものはまっぴらごめんだ。

 

 いや、世の中には変な人もいるので、ツナとマグロを混同している人も絶対にいないとは言い切れないが、そんな特殊な言い分というか言いがかりに耳を傾ける必要はない。

 

※競輪も日本特有だから面白いんだ!