Xでは幅広い情報を得るために、右派だけでなく左派インフルエンサーもちょこっとフォローしているのだが、すると頻繁に「信じられる政治家は山本太郎だけ」「山本太郎だけが日本を救える!」「国民のことを第一に考える唯一の政治家が山本太郎」などといったような投稿が流れてくる。
これが単なるポジショントークなのか、それともマジで言ってるのか。
私にはとても判断できない。
投稿の文言を見た限りではマジぽいのだけれど、しかし、義務教育レベルのまともな知性があれば山本太郎なんて本気で支持するわけないだろ? という気持ちがどうしても捨て切れない。
山本太郎が参議院議員に初当選したのが2013年だから、それから約12年。
よく「政治は結果」というが、山本は干支一回りもの間、議員を続けていながら、何か結果を残したかい?
牛歩?
政党を立ち上げたのは単に手段でしかなく、山本太郎はそれによりなにかしら国民のためになる法案を主体的に成立させたとかある?
私が無知なだけかもしれないが、山本太郎の政治的功績なんて一つもなくないか?
代表的な政治活動は……牛歩? 乱闘? 自党議員をローテーションで辞職させるというような選挙制度の裏をかくこと?
少なくとも安倍政権の頃までは、反原発だの反TPPだの反差別だの、反特定秘密保護法だの、ワーワーわめいていた印象しかない。
その後、消費税廃止や能登復興などを言い出したことで、山本信者が勢いを増した感があるのだが、これにしたってね。
山本太郎は単に政権に反対することを言っているだけなのよ。
岸田ー石破政権が糞ミソだったから、それの反対を主張すればなにか立派なことのように聞こえたというだけでしかない。
根っこは反政府しかないド左翼なんだ。
もしも能登の復興に真剣に取り組むというのであれば、今現在も阪神淡路の時の田中康夫のように石川県に常駐して、ボランティア活動を続けているのかな?
あるいは様々な省庁に働きかけて、能登のための予算をつけるとかしているのか?
まさか最初の何日か能登に入っただけで、あとは国会でなんだかんだとクダを巻いているだけってことはないよなあ?
それに、もしも本気で何か国民のためになる法案を立てたいという思いがあれば、12年もの間でひとつぐらいは超党派で賛同者を集めてやってるよ。
でもやらない。
自分が頭に立って政府批判をしたいだけなんだから。
信者がほめたたえる経済政策だって、当初主張していたMMT(現代貨幣理論)がどうやらインチキ臭いといまさら分かったのか、特に反省することもなく引っ込めてしまって、今はひたすら消費税廃止だけを言っているような印象。付け焼刃臭が隠し切れていない。
その減税の主張自体は、実現すれば確かに国民のためになるものなのではあろう。
だけど予言しておくよ?
もし高市政権が積極財政&消費税減税を言い出したとしても、きっと山本太郎はこれに賛成することはない。
公共事業はムダだとか、減税額がしょぼいだとか、何かしら文句をつけて政権の足を引っ張ろうとするだろう。
あるいは、そうした政策は無視して、「ライフワークバランスがどうこう」とか「選択的夫婦別姓を」とか、また別の文句をつけ始めるだけなんだ。
現実にも、野党が超党派でガソリン暫定税率廃止法案を提出しようというときに、れいわ新選組はなんだかんだと文句をつけて、共同提出に参加しなかったでしょ?
そりゃそうだ。
本当にガソリン減税なんてやられたら、政府を批判する「手駒」が一つ減っちゃうんだから。
別にね、そういった意見はあってもいいと思うんだ。
何でもかんでも反対することが、政治の暴走に対するブレーキになることもある。
だけど、何でもかんでも反対するだけでは、まともな政治はできやしないんだ。
それなのに信者連中は「山本太郎を総理に」って。
本気でいっているのか、アナーキー状態をつくりたい一心でそう言っているのか。
そこは私にはわからない。
だけど、なまじっか今の「反政府的主張」にまともらしく見える部分があるだけに、それを無垢な(あるいは情弱な)人たちが真に受けてしまっては困るのよ。
「山本太郎信者のみなさ~ん、目を覚ましてくださ~い」(橋本信也戦の後の小川直也風に)
善男善女のみなさんを左翼の痰壺みたいなところへ引きずり込もうとしないでほしい。
※そんなことより競輪やろうぜ!