昔の名鉄犬山線の思い出② | imaginbraker2のブログ

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高校生時代は毎日通学の為に金山まで名鉄を使っていましたが、柏森を確か7時36分発(だったと思うけど、定かじゃない)の急行は自分にとって呪われた列車でした(笑)
豊橋か東岡崎行きだったと思いますが、名鉄では最大の8両編成の3ドア通勤車の運行で、柏森の時点でいつも超満員でした。
それが真夏にエアコン故障で灼熱地獄とか、照明故障で名古屋駅前後のトンネルで車内真っ暗とか、8両の通勤車でも満員なのに、車両故障で何をトチ狂ったか、6両2ドアのパノラマカーで代走させた結果、途中の駅でドアが開かない、閉まらない程の混雑になって盛大に遅延したりと、何かしらのトラブルに遭遇したのは大体この列車でした。
その最たる事件が・・・。
その日も家を出るのが遅れて、いつもより1本遅いこの列車に乗りました。
ちょうど運転室の扉の前に立ってたので、前が良く見えてました。
そして江南、布袋と停車し、次は岩倉だったんですが・・・。
布袋駅を出ると、暫くは長いストレートとなり、犬山線内での最高速度である110キロまで加速します。
そして名神高速をくぐる辺りで緩い右カーブを描くんですが、そこにあるのが石仏駅です。
乗っていたのは急行列車ですから、石仏駅は通過です。
カーブの為に100キロまで減速して通過しましたが、その先に見えたのは・・・。
駅には名鉄特有の↓こんな四角い場内信号機があるんですが

本来通過や出発なら真ん中の黄色いランプが点滅してる筈なんですが、見えたのは停車を意味する両端の赤ランプ2個点灯。
そしてその先には車が絶賛通行の国道155号線の踏切。
・・・最前列の特等席で見てましたよ。
運転士は即座に非常ブレーキ。
満員電車で慣性の法則に則って後ろからの圧力を受けて乗務員室の扉に押し付けられ、悲鳴とけたたましく鳴る警笛。
そして目の前をゆっくり横断するトラック。
運転席側とトラックの後部が衝突して砕け散る窓ガラス。
20年近く経ちましたが、未だに鮮明に憶えてます。
原因は直前の停車駅である布袋駅の駅員の信号機の操作ミスだったそうです。
布袋駅を出発する時点で駅員は種別によってボタンを操作して石仏駅の信号機を設定するそうですが、本来急行列車のボタンを押さなきゃいけないのに、間違って普通列車のボタンを押してしまったそうです。
そして、石仏駅に停車する設定のタイミングで駅の先にある踏切が作動するので、踏切が作動する前に列車が到達してしまい、結果列車とトラックが衝突したという顛末でした。
そして何がすごいって窓ガラスが砕けた状態でそのまま運行を再開したんですよ(笑)
車内放送では途中の車庫のある鳴海駅で車両交換をしたみたいですが、雨の降る中、事故って心中穏やかでない状態で降り込む雨に濡れながら運転しきった運転士さんはすごいと思いました。
その事故の直後に信号は自動化され、布袋駅も高架化されて当時の面影もなくなってしまいましたが、未だにあの区間を走ると思い出します。