花が咲いて

散りゆく間に

人は何が出来るだろう

それは

一瞬かも知れない

それは

永遠かも知れない

雨に打たれて散りゆくものもあれば

人の手で潰されるものもある

花の一生も

人の一生も

儚く短いものだろう

それをきっと知らないから

無邪気に笑っている

それをきっと知っているから

精一杯に笑っている

同じようで違う2つの物語でも

笑顔だけはあるんだよ

いつの日かの笑顔を

僕は明日も忘れない

夜天を指して君は笑う

星が綺麗だと

そこに広がるのは

藍でも群青でもなく

淡い透けた水

僕には未だ視えない光

夜天が濃く染まる頃

姿を現す光

そうしたら、此処に住む者全てが

君と同じように夜天を見上げるだろう

そんな粒子たちも

今この時だけは

君だけの物なんだと

知らずに君は無邪気に笑う

僕が空を見ても

そこには何もないけど

そうだね、って

強がるように笑った

喩えるなら君は白

暖かくて優しくて

そして

沢山の彩と混ざり合う

喩えるなら君は黒

強く気高く

そして

どんな彩にも染まらない
白の君と黒の君

別々のようで同じな君

どちらが主張することもなく

ただただ

隣合わせに寄り添って

お互いに認め合っている

僕らはどうだろう

背中合わせの僕に訊いた

それでも答えが返ってくる筈もなくて

僕は僕が居ない事に

とても恐ろしくなったんだ