
神父である父親をもつ敬虔なクリスチャンである男子高校生のユウが、ある日女子高生のヨーコに一目惚れする。
ところが彼らにはある新興宗教の魔の手が忍び寄り、ヨーコも父親も洗脳されてしまう。
愛するヨーコと父親を取り戻す為に、ユウは運命に翻弄されながらも命懸けで戦う…
ざっくり言うとこんな感じなのですが、これは本当にざっくりです。
本当にいろんなテーマが詰め込まれているので、違う人があらすじ紹介すると、全く違う文章になるかもしれない。
この映画は、ヨーロッパの方で起きた、プロの盗撮家が新興宗教に取り込まれた義妹を助けたという実話が元になっているそうです。
邦画でなんと4時間という長編なので少しためらいましたが、好奇心に勝てず・・・
観て良かったと思いました

とても面白かったです

4時間なんてあっという間でした

色々な角度から観ることが出来ます

観る人によって・・・置かれている状況、親なのか子なのか、性別、年齢、宗教等々・・・により、感じ方が違ってくると思います

主人公の男子高生ユウ(西島隆弘)は運命と自らの愛と欲望にどんどん翻弄され、窃盗、盗撮、暴行、女装、拉致、監禁、爆破、殺人を全てやり、挙句気が触れてしまうのですが、この流れがありえなくないんです。むしろ自然・・・・・・
メイキングで西島さん自身が言っていましたが、すごくリアルなんです。
普通の人がこんなことをやらかしてしまう。
愛って怖い。
でも・・・愛って素敵だと思いました。
登場人物たちは皆、タイトル通り、愛にむきだしです。
ユウが変態として描かれていますが、登場人物みんなが変態的でした。
彼らを見ていて「それはヤバいでしょいくらなんでも
」と思うかもしれない。多分普通はそう思う。でも、そもそも普通って何
変態との違いは
変態って特別
本当に、全く、あなたは変態の要素がゼロ
登場人物の誰かや、言動の一部分にでも、共感できるところがあるんじゃないでしょうか。
認めたくなくても。
正直、私はありました

なにかしら身に覚えがあるような感覚にさせられるようなところも、この映画が高評価な理由の一つではないかと思います。
そして、ユウを演じた西島さんはやはり凄かったです。
こんなめちゃくちゃな役を、アイドルとしてデビューした、ほとんど演技経験のないまだ当時20歳そこそこの男の子が終始爽やかさを保ちながら演じ切っている・・・
女子のスカートの中を盗撮してる人を見て「かっこいい」とか思ったのは、初めてです

私は29歳でこの映画を観て素直に「良い映画だった」と感じましたが、果たして私が20歳だった頃にこの映画を観ようと思ったかというと、あまり興味をもたなかっただろうと思います。
公開された3年前も、映画ポスターの前を素通りしていたかもしれない。
ある程度精神的に大人になっていないと、この映画を面白いと感じないだろうと思うのです。
簡単そうに見えてかなり難しい役であっただろうユウを、若干20歳で嫌みなく素敵に演じ切った西島さんは、相当鍛錬された精神の持ち主であるのかもしれないと思いました。
このユウという役は、多分多くの役者さんが「自分も演じたい」と思うような役だと思います。
私が俳優だったら絶対やりたい。
ユウだけでなく、ヨーコ(満島ひかり)とコイケ(安藤サクラ)も凄まじかったです。
満島さんと安藤さん、この二人も若いのに相当素晴らしい
そして、実は1番この映画を体現していたのが、ユウの父の愛人であるカオリ(渡辺真起子)なのではないかと思います。
劇中、ヨーコはカオリを「愛にむきだし」だと、ほぼこの映画のタイトルで表現しているからです。
確かにカオリのむきだし具合は半端なかったです・・・。
それにしても結婚を迫る女って傍から見てあんなに見苦しいとは・・・でも、カオリほどではないにしても・・・いや、実際カオリと似た言動をとってる女って、案外多いのでは・・・

この映画、マニアックだし、4時間もあるので友達に話してもなかなかみんな観てくれない・・・というか興味持ってくれない・・・・

きっと私の説明の仕方が悪いのでしょう

凄まじい内容なのでうまく説明出来ないんです

家族団欒で観る内容じゃないし

感想を誰かと語り合いたいと思っても語れないのでブログに書くことにした次弟です

人は、愛のためにどこまで出来るのか。
一生のうち、自分も他人も犠牲にしてまで手に入れたい、狂わんばかりの激しい愛の感情をもてる人はどれくらいいるんだろう。
そして、自分はそこまで激しく人を愛し、又は愛されることがこの先あるのだろうか。
そんなことがあったらいいなと思う。
危険だとかそういうマトモそうな、自分は常識人だというようななんだか他人の目を気にしてる言葉はこの映画を観た後ではふさわしくない。
「愛のむきだし」、、少しでも興味をもったら、是非観てみてください

