"あなたのSTYLEを輝かせ、CAREERを磨く"
キャリアブランディング
株式会社CCI 代表取締役
元国際線チーフパーサー
研修講師の山本洋子です。
日本では馴染みのある
おしぼり。
最近では、
ビニールに入った紙おしぼりが
主流ですが、
それなりのお店では
いまでも
布おしぼりが提供されます。
我が家でも、
お客様がいらした際には
必ずタオル地のおしぼりを
夏は冷たく
冬は暖かくして
お出ししています。
夏の暑い時期に
冷たく冷やしたおしぼりが出されると
ホッと一息つけるもの。
小さな小さなおもてなしです。
航空会社でも
定番のおしぼりサービスですが、
実はJALが世界で初めて取り入れた
サービスなんです。
↑
私が自慢する話でもないのですが(笑)
今では、
衛生面や効率を考慮して、
エコノミークラスは
紙おしぼりになってしまいましたが、
昔はどのクラスでも
布おしぼりをお出ししたものです。
JALのおしぼりサービスには
こだわりがあって、
必ず温かいおしぼりをお出しします。
新人の頃、
ギャレーと呼ばれるキッチンを
担当していた時、
おしぼりを温めるのですが、
温め方が中途半端だと
先輩に叱られたものです。
かと言って
熱すぎるのもNGなのです。
熱すぎも
ぬるすぎもない適温が
求められます。
↑
日本流のおもてなし。
おしぼりをお出しすると、
特に男性のお客様は
手を拭いたあと、
顔や首筋を拭く方がいらっしゃいます。
髪がない人は
お風呂上がりのように
頭まで拭く強者も。。。(笑)
気持ちはわからなくもないのですが、
これはマナー違反とされています。
おしぼりの由来は、
昔、旅籠と呼ばれた宿で
旅人に手や足を拭いて
疲れを癒してもらうために
手拭いと桶に入れたお水を
お出ししていたそうです。
手拭いを水に濡らし、
絞って使ったことから、
おしぼりと呼ばれるようになった
といわれています。
昔は手や足も拭いていたことを思えば、
顔や首筋を拭いても良さそうですが、
現在ではNGです。
ついでに、、、
おしぼりのNG行為、
テーブルを拭く‼️
これは絶対にNG
マナー違反ですので
お気をつけ下さいね。
おしぼりは
日本が誇るサービスの一つですが、
コロナ後の
ニューノーマルな生活から
布製のおしぼりは
消えてしまうのではないかと危惧しています。
お客様が使ったあとのおしぼりは
確かに衛生的ではありません。
だからと言って、
日本の古くからの
いい伝統がなくなっていくのは
淋しいものです。
おしぼりは、
相手のためだけに存在する
おもてなしの気持ちが詰まったツールです。
世界的に
ギスギスした空気が蔓延し、
差別や暴動などが各地で
起こっている中、
少しでも相手のことを思い遣る気持ちが
芽生えるといいですね。
これから夏に向けて、
冷たいおしぼりをお出しして
優しい気持ちになりたいものです。
たかがおしぼり
されどおしぼりです。
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今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。