"あなたのSTYLEを輝かせ、CAREERを磨く"
キャリアブランディング


株式会社CCI 代表取締役
元国際線チーフパーサー
研修講師の山本洋子です。





夏の全国高校野球大会中止
の悲しいニュースが入ってきました。




長引くコロナの影響で
あらゆるスポーツが活動を停止し、
大会の延期、中止を余儀なくされる中
とうとう夏の甲子園までもが
中止になってしまいましたね。





誰もが薄々予想していたとはいえ、
突然飛び込んできたニュースに
ショックを受けた人も多いと思います。





高校野球はたまに見る程度で
特別の思い入れも
何もない私ですら、
ショッキングなニュースです。






中止を告げられた選手たちが
泣き崩れている映像が
テレビで流されています。






勝って泣き、
負けて泣く涙とは
まったく異なる涙を流している選手達の無念さを思うと本当に胸が痛みます。





甲子園は
高校球児の夢の大舞台。





優勝を目指すというより、
甲子園の舞台に立つことを目標とし、
その夢を実現するために
日々の厳しい練習に励んできたはず。




その舞台が突然消えてしまったのですから
ショックたるやいかばかりかと
本当に言葉もありません。





彼らが追っていたのは、
「夢」だけれど、
それは
期限付きの明確に描くことが
出来る夢。




漠然とした夢ではなく、
色が付き、
しっかりと目に見えている夢なのです。




そして、
その夢は「キャリア」に繋がっています。
彼らの目指すキャリアは、
もちろんプロ野球選手です。




夢をキャリアに重ねる。
それが実現出来るのは
ひと握りかもしれませんが、
目指すキャリアが明確なこと。
それはとても幸せなことです。





私は幼少の頃からCAに憧れ、
CAだけを目指して夢を実現させました。
夢がキャリアに重なったのです。





その夢には
明確に、しっかりと色がついていました。
漠然としたものではなく、
何がなんでもつかみ取りたい夢だったのです。






これまでどちらかと言えば、
結構適当な感じで生きてきたのですが、





私が半世紀以上生きてきた人生の中で
唯一自慢出来ることです。





夢がキャリアに重なれば、
多少辛いことがあっても、
多少違和感があっても、
乗り越えていけるのです。





それが自己肯定感となり、
人生の後押しをしてくれる。





でもそれが実現出来たのは、
学校を卒業する年に
JALがCAを採用していたから。




もし採用がなかったら
CAへの道が完全に閉ざされていたのです。





今回高校球児たちは
突然その道を閉ざされてしまいました。
夢に挑戦することすら出来なくなったのです。




自分のことに照らし合わせたら、
考えただけで辛いことです。




ぶつけようのない悔しさを抱え込む選手
無力感で何も出来なくなってしまう選手
進むべき道を失い自暴自棄になる選手
中にはグレてしまう選手
もいるかもしれません。





高校球児に限らず、




途中で夢を諦めてしまった人、
諦めざるを得なかった人、
突然夢を断たれてしまった人が
世の中にはたくさんいます。





夢はキャリアに重ならなかったけど、
自分で選べなかった人生を
堂々と生きるのはとてもカッコいいこと。





今回の出来事は
高校球児達にとって
あまりにも悔し過ぎて
バネにもならないかもしれないけれど、
誇り高く人生を歩んでいってもらいたいと
切に思います。





「キャリア」には「夢」が必要
です。
例え「夢」で終わったとしても、
それを実現するために流した涙が
豊かで強靭な核を作ってくれるのです。





今日も最後までお付き合いいただきまして、
ありがとうございます。