"あなたのSTYLEを輝かせ、CAREERを磨く"
キャリアブランディング


株式会社CCI 代表取締役
元国際線チーフパーサー
研修講師の山本洋子です。





新型コロナウィルスの影響で経済活動が大変な打撃を受けています。弊社も企業研修はキャンセル、対面での個人講座も開催出来ない状況が続いています。





あらゆる業種が先の見えない危機的な状況の中、
航空業界も例外ではありません。
私が在籍していたJALも90%以上の減便を強いられ、3000億円の融資を要請したとの報道がなされています。
コロナが収束し、一日も早く元の生活に戻れるよう祈るばかりです。

さて、今日のCAREER STORYです。



今まさに財政が切迫しているJALですが、私が採用試験を受けた1985年はCAだけで新卒450人の採用がありました。
今思うと大量採用なのですが、当時スチュワーデスは超花形職業。簡単に入れる会社ではありません。倍率も10倍以上。13人に1人くらいしか合格出来ない難関です。






滑り止めで受験した会社から不採用を突きつけられ、後がない状況で採用試験にのぞみました。





一次は筆記試験。
過去問を何度も繰り返し暗記し、新聞で最新の時事問題も確認し万全の状態で臨みましたが、全く歯が立たない。
大きく凹みながら帰宅しました。


「これは、ダメかもしれない。。。」


結果が出るまで落ち込む毎日でしたが、
まさかの一次試験突破!





絶体絶命からの生還です。
喜んでいる間もないまま、二次試験に。
二次はグループでの面接です。
頭が真っ白で、面接試験のことは実は何も覚えてないのです。



詳しく覚えてないのですが、二次試験も何とかクリアしたのでしょう。
いよいよ三次試験に臨みます。
私は関西在住でしたので二次までは地元大阪で試験を受け、三次からはJALの本社がある東京での受験になります。
東京なんて、ディズニーランドに行った時に通っただけ。右も左もわかりません。
東京に乗り込んで初めて感じたこと。
周りの受験生があまりに綺麗で、あまりに華やかで、あまりに大人っぽい、そして標準語を喋ってる。。。
田舎育ちの私は、それだけで足がすくんでしまったのです。しかも関西弁しか喋れない。




三次試験は体力測定と身体測定、そして英語面接です。当時はこの体力測定と身体測定がとても厳しく、ここで不合格になる人が多いのです。今でこそ身長体重は不問ですが、当時は厳格でした。
視力も厳しい裸眼視力が問われます。







実は私は視力が悪く、当時の採用基準ギリギリの視力だったのです。視力が悪い方はお分かりかとか思いますが、特に雨の日は良く見えません。
試験の半年前から、視力回復センターと鍼治療を二日に一度受けて、当日は晴天であることを祈りながら、臨みました。






体力も英語もあまり自信はなかったのですが、
とりあえず三次試験もクリア。
残すは四次試験の役員面接だけです。
ドキドキしながら面接を受けたのですが、
役員から飛び出してきた質問が。。。



「お父さんとお母さん、どちらが好き?」



だったのです。
拍子抜けの質問です。





私はJAL在籍中にCA採用面接官を経験したからわかるのですが、この質問には実は深い意味があります。緊張でガチガチになっている時に、拍子抜けするような簡単な質問を投げかけた時に、どう応えるか。






咄嗟の機転とコミュニケーション力、そして一瞬の顔の表情が見られます。
実はここに接客業に向いているか、いないかの適性が現れるのです。





当時の私が上手く応えられたかどうかはわかりません。でも合格したということは、この点はクリアしたのでしょう。





全ての試験が終わり、
あとは合否の通知を待つだけです。







今日は、このあたりで。。。






今日も最後までお付き合い頂きまして、
ありがとうございます💕