その中のひとつ。台南市安南區にある『飛虎将軍廟』


ここには大東亜戦争中、台南上空の空中戦で壮烈な戦死を遂げた日本軍の杉浦茂峰飛曹長(戦死後に少尉に昇進)が祀られています。

大東亜戦争後半、アメリカ軍がフィリピンへの攻撃の準備として台湾を攻め始め、日本軍は交戦をします。しかし圧倒的な数のアメリカ軍空機に太刀打ちできない日本軍機。そして次々と迎撃されていきます。
その中の一機を操縦していたのが杉浦曹長。
「このままでは台南・海尾の大集落が火の海になる」と思い、一人戦機を町外れまで操縦し、海尾の町を火の海になるのを防いだそうです。
その後町の有力者達が集まり、身を挺して海尾の町を戦火から救った杉浦飛曹長の為に、永久にその恩徳を顕彰する事が議決され昭和46年に廟が建立されました。
この廟が建立されてから豊作が続き、養殖業なども順調になったり、中には宝くじに当たった人も出てきたり・・・今でも遠方から参拝する人が多いそうです。
廟ではいつも日本語で軍歌が流れていて、祭壇の中には日本と台湾の国旗が掲げられています。
訪れた時も祭壇にはきれいな花が献花されていて、軍歌が流れていて、タイムスリップしたような感じになりました。