明治の親鸞と呼ばれた仏教者・宗教哲学者の清沢満之さんの言葉だそうです。
「天命に安んじて人事を尽くす」
“人事を尽くして天命を待つ”ではなく、“天命に安んじて人事を尽くす”
「やるだけやった。後は天任せ」・・・ずっとそう思ってきて
出来るときに出来ることをやる
そのあとはなるようになる・・・・ケセラセラ
手作りカレンダーにもそんな言葉を載せてきたワタシだけど
二日前、癌患者のブログをみていてこの言葉に出逢い
ワタシは気持ちがすぅ~と軽くなるのを感じました。
再再発してからのくすぶっていたもやもやの原因が
これだったことに気がつきました。
人事を尽くしても・・・・やるだけのことをやったつもりでも
現実は、悪い結果
ままならない結果に終わることがあるのは当然のことです。
けれど、人事を尽くしたと思っていた者にとって
悪い結果で終わったとき、そこに残るのは
かえって受け入れられがたい、消化しがたい
悪い天命=運命ではないかと思うのです。
けれど、これだったら
“天命を安んじて 人事を尽くす”
天命(運)を受け入れ、自分を安んじ(満足し)つつ
そのなかで人事を尽くす
結果はどうなろうとも、それは天にお任せするしかない
自分はただ、今出来る事を、気負う事なく淡々とやっていくだけ・・・。
なんだろう? この言葉をみつけたとき
気持ちが軽くなって
これでいいんだ!!・・・って嬉しくなったのです。
この言葉で検索してみると次のような文章がありました。
この清沢満之の言葉には、
不思議と明るさが感じられます。
『結果はどうなろうとも、それは天にお任せするしかない
自分はただ、今出来る事を、気負う事なく淡々とやっていくだけです』
という安らかさを感じます。
天命に安んじ、自分自身に安ずることで、
本当の意味で人事を尽くすことができるのだと。
この明るさを生み出している世界こそ、
私たちが心の一番深いところで求めているものではないでしょうか。
何かを得る手段として努力するのではなく、
努力できることを、与えられたものとして喜んでいく。
それが本当に「生きる」ということなのでしょう。