ショパン「ノクターン20番」...「ヘンレ版」と「パデレフスキ版」の違い | モモまんあい『アンダンテ草子』

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アラカン主婦「モモまんあい」 自閉症娘の終わりのない子育てに翻弄されつつ、ピアノと読書を楽しむ
『日々のアンダンテ草子』

今レッスンを受けている
ショパン「ノクターン20番
レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」の
楽譜についてのお話ですおねがいルンルン

私は、4月に
「コロナ感染拡大」の中で「緊急事態宣言」まで出されて、とても暗い気持ちになって、急に、
この「ノクターン20番」が弾きたくなりました。
その頃、3月からずっとピアノレッスンも休講だったので、
「楽譜どうしようショボーン」と思って、Amazon見ていて、
「パデレフスキ版」では「ノクターン集」に入ってなく、「小品集」に収められており、一冊買っても、他の曲を弾くとは思えなかったので、困っていて...。
そしたら
「ヘンレ版」でこのピース↓↓を見つけて、即ポチ👆
一人で譜読みしてました。

6月になってレッスン再開おねがいルンルン
「小犬のワルツ」を一応💮いただいたところで、
次はやっとコレルンルンと、この楽譜をレッスンに持っていきましたルンルンキラキラ

先生
「ヘンレ版」のノクターン20番を見たのは初めてだったみたいで、「何これーーーびっくりアセアセ」とビックリ‼️

先生は「パデレフスキ版」で弾いていらして、
先生の楽譜と見比べてみたら、
いろいろ違うのですびっくりルンルンびっくりルンルン

まず、1ページ目
「パデレフスキ版」

「ヘンレ版」

①最初の4小節
「ヘンレ版」は繰り返しで、しかも1小節にまとめて記載。

②「パデ版7小節」「ヘンレ版5小節」のcis音が、
「パデ版」は「タイ」、
「ヘンレ版」は「タイ」になっていない。

③「パデ版8小節」「ヘンレ版6小節」の左手アルペジオの最初の音。
「パデ版」はdis音...cis-mollのⅣにdisが入り、少し不穏な感じの和音。
「ヘンレ版」はfis音...cis-mollのⅣの和音そのままだから、キレイにまとまった感じに聴こえる。

④「パデ版13小節」「ヘンレ版11小節」トリルの後の次の小節のgisに繋がるメロディー(というのかな?)が違う。「パデ版」は、後半の再現部と同じ。「ヘンレ版」は、ココは違うけど、後半の再現部は「パデ版」と同じ。

2ページ目
「パデレフスキ版」
「ヘンレ版」

⑤中間部3拍子になる前。
ココからの3拍子は、先生によると、
「歌曲 乙女の願い」のモチーフの引用ということで、
「ヘンレ版」で、4拍子にまとめられてしまうと、モチーフと矛盾するんじゃないかなーーーアセアセと、先生、ビックリされていた箇所。
「パデ版」のように
2拍子プラス3拍子にした方が、モチーフが繋がるルンルンとのこと。

3ページ目
「パデレフスキ版」
「ヘンレ版」

⑥「パデ版49小節」「ヘンレ版46小節」
「パデ版」は最初の時と同じメロディー。でも「ヘンレ版」は音が減っている。

私としては、この再現部の1番の盛り上がりは、この後の「ヘンレ版50〜51小節」と思ったから、変化していても疑問には思わなかったのですけど、
先生は...
「ショパンは、音を増やすことはあっても、減らすことってないような気がするけどなぁーーー」
フーーーーームうーんうーんうーんうーんうーん

⑦ラスト「パデ版62小節〜」「ヘンレ版59小節〜」左手アルペジオ。「パデ版e音」「ヘンレ版eis音」。
先生
「ココはナチュラルでe音でしょう。ラストだけeisになるのが音楽的に良いよねルンルン
確かに
e音...cis-moll Ⅰの和音で、ラスト、Cis-durのIの和音になったほうが、微かな明るさ「天使の梯子」のような光、希望を感じて終えるルンルンキラキラそのほうがステキキラキラ
「ヘンレ版」のように、3小節前からCis-durでは、ラストの上下反行していくメロディーの魅力が少し半減?ルンルンハートブレイクアセアセ


以上が
先生と一緒に
「パデレフスキ版」と「ヘンレ版」を見比べてみた感想ですルンルン

先生は「パデレフスキ版」押しみたいなので、
「ヘンレ版」のほうが???という感想でしたが、
先生は、
「『ヘンレ版』が悪いってことじゃないからね!!
ショパンの直筆譜が残ってなくて、写譜が変化していくことはあるから。どちらを弾いても良いよルンルン」と
おっしゃってました。

それから、
YouTubeでいろいろな方の演奏を聴いて、
「この方は『パデレフスキ版』だな」
「この方は『ヘンレ版』じゃないかなー」と思えるようになって、面白くなりましたルンルンハートキラキラ


ショパンは
本当は
どのように書いたのでしょうかしら〜ねおねがいルンルン

そういう想いを巡らすのも
長年、弾き継がれてきたクラシック曲の醍醐味なのかなぁーーーなんて思えますねルンルンキラキラ


コロナ禍がなければ、
「ノクターン20番」
4月のレッスン中に先生の楽譜をお借りできて、
「パデレフスキ版」で弾いていたと思います。

先生も私も
「ヘンレ版」との違いがこんなにもあることを
知らないままでいたと思います笑い泣き


意外なことで、「版による違い」を知ることができましたよ爆笑ルンルン


やはり
ショパンは「パデレフスキ版」が主流なのかな?

因みに「全音版」は
先生によると
「パデレフスキ版と同じじゃないかなーーー」とのことですルンルン


この頃
私が
よく読ませていただいている「ピアノブログの方々」で
(断りなく、読んでいてごめんなさいアセアセ)

「ノクターン20番」を弾いていらっしゃる方が増えてきたみたいおねがいルンルン

良い曲ですものねラブルンルンキラキラ

今日は実は
もし、この投稿が参考になりましたら〜と思って、
違いを一つ一つ書いてみましたおねがいルンルン


また
レッスンでのアドバイス等も書いていきたいと思っていますルンルンキラキラ