西武ライオンズvs村田兆治 名場面⑥ 1989年4月9日 村田兆治開幕戦で平成最初の完封勝利投手 | はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

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【1989年4月9日(日):●西武0-7ロッテ○】
村田兆治200勝に王手 開幕戦で王者西武を完封 
平成最初の完封勝利投手に

 

「昭和」から「平成」に変わり、初めて迎えた開幕戦。
平成新時代のプロ野球の幕開けだ。
開幕直後の時期は「平成初の○○」ともてはやされる事も多い。
「平成初」を意識して狙う選手は少ないだろうが、結果としてそうなれば気分は良いものだ。

西武球場では、前年3年連続の日本一を達成した王者・西武と前年リーグ最下位のロッテが開幕戦で対戦した。
ロッテ先発の村田兆治は、「昭和」と「平成」の時代をまたいでの4年連続12度目の開幕投手だ。
村田は数年前に右ヒジ手術という賭けにでて、不死鳥の如く復活した男だ。
そんな激動の昭和を生き抜いてきた男が、平成最初の登板で王者相手に気迫の快投を見せつけた。
終わってみれば西武打線を散発5安打に抑え込む見事な完勝利封だった。
村田本人は全く気にもしていなかったであろうが「平成初のプロ野球完封勝利投手」となった。
昭和時代に積み重ねた通算勝利数198勝にこの日の平成1勝を加えて199勝とし、栄光の200勝に王手をかけた。

 


新聞スクラップより(1989年4月10日付・報知新聞)
 

【試合ハイライト】
西武対ロッテ1回戦(開幕戦)
両チームの先発は西武・工藤、ロッテ・村田。
ロッテは1回表、高沢、ディアスの長短打で2点を先制。
5回表にも高沢のタイムリーで追加点をあげ3-0。
9回表にはダメ押しとなる佐藤健の2ラン本塁打など3点をあげ7-0と一方的な試合展開となった。
ロッテ先発の村田は、1回に3塁、4回には2塁、3塁とランナーを溜めるなど前半は再三ピンチを招いたが気力の投球で切り抜けて完封に結び付けた。
村田は4年連続12度目の開幕投手に抜擢され、この試合の勝利は開幕戦5勝目。
39歳での開幕先発は2リーグ制導入後は最高齢だった。

一方の西武は、前年開幕戦で完封勝利をあげた工藤が先発するも1回、5回、7回いずれも2死からの失点で7回4失点。
打線も散発5安打に抑え込まれ得点すらあげることができなかった。
(西武球場:観衆4万5千人)