西武ライオンズタイムマシーン(第378回):1980年 吉本博 | はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

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(1980年西武ファンブックより)

若手でもっとも期待されているキャッチャー。
バッティングは鋭いものを持っている。
昨シーズン打ったホームランですっかり自信をつけた。
あとはキャッチングと、投手をどうリードするかにかかっている。

 

【1980年の吉本博】
西武在籍:2年目(24歳)、背番号32
打撃成績:76試合、192打数51安打、打率.266、8本塁打、22打点、1盗

 

(イースタンリーグ成績)
打撃成績:4試合 7打数2安打、打率.286、0本塁打、0打点、0盗塁

 

1980年は、外野手登録から捕手登録へ変更し、春季キャンプから新人の大石友好と正捕手の座を争った。
開幕戦こそ大石に先発マスクを譲ったが、開幕3戦目で吉本が先発マスクを被った後は、ほとんどの試合で吉本が先発で起用された。
5月に入ると打撃の調子も上昇し、5月12日対近鉄戦でシーズン1号本塁打を放つと、5月18日、19日対南海戦では2試合連続で本塁打を放った。
6月14日~19日の5試合では、計17打数8安打、3本塁打、6打点と固め打ちをした。
その後も吉本が先発マスクで起用され続け、正捕手の座をほぼ掴んだかと思われたが、7月から8月にかけて約2か月弱、離脱してしまった。
それでも8月末に一軍へ戻った後は、シーズン終了まで主に吉本が先発マスクを任され続けた。
10月4日対ロッテ戦では、一塁手として先発起用され、3度の守備機会も無難にこなした。
結局この年は、捕手として75試合に出場し、うち57試合で先発マスクを被った。

一方、正捕手争いのライバル大石も吉本と同じく捕手として75試合に出場していた。
成績で両者を比較すると


【打撃成績】
吉本=打率.266、8本塁打、22打点
大石=打率.205、0本塁打、8打点

【守備成績】
吉本=失策9、捕逸6、守備率.977
大石=失策4、捕逸1、守備率.988

打撃面では吉本に分があり、守備面では大石の方が安定していました。

両者とも決め手を欠く内容で正捕手の座を奪取とはならず。

 

【1980年当時の記事写真とコメント】

競争の激しい捕手の座をめざし外野からなぐりこみをかけた

外野からポジション争いの激しい捕手にコンバートされた。
いかに首脳陣に期待されているかがわかる。
長打力のあるバッティングを生かせば、レギュラーの座も夢ではない。

 

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