西武ライオンズタイムマシーン(第368回):1980年 鈴木葉留彦 | はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

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(1980年西武ファンブックより)

一塁守備に、バッティングに左の有利さを生かそうと意欲的だ。
技術的には3割を打てるものを持っているが、もう一歩足りない面があった。
だが今シーズンは、開幕からいけるよう万全の態勢をつくるというので心強い。

 

【1980年の鈴木葉留彦】
西武在籍:2年目(29歳)、背番号6
打撃成績:88試合、136打数35安打、打率.257、3本塁打、24打点、2盗塁

 

(イースタンリーグ成績)
打撃成績:1試合 2打数1安打、打率.500、0本塁打、1打点、0盗塁

 

1980年は、開幕から一軍入りし4月18日ロッテ戦で代打でシーズン初安打を放つと、4月20日対ロッテ戦では8回裏に逆転の3点タイムリー二塁打を放ち勝利打点をあげるなど好調で4月は代打で8打数4安打、5打点と勝負強さを見せた。
5月に入ると土井正博の故障により鈴木がその代役を任された。
5月12日対近鉄戦で5番・一塁手としてシーズン初の先発起用されるといきなり3安打、1打点と結果を出した。
翌5月13日も2安打を放つと勢いそのままに5月15日対日本ハム戦では3回表に先制の満塁本塁打を放ち勝利に貢献。
5月19日対南海戦でも2号本塁打含む3安打を放つなど5月28日終了時までに打率.356、2本塁打と結果を出し続け、土井の穴埋めとしては十分な活躍を見せていた。
しかし、5月29日の試合に3打数無安打に終わると7月6日までの間20打数ノーヒットが続き完全に勢いは止まってしまった。
後半戦は、8月21日対近鉄戦で6回表に第3号の勝ち越し3ラン本塁打を放って勝利打点をあげた試合はあったが、特に目立った活躍はできなかった。

 

【1980年名場面】

1980年5月15日 ○西武4-3日本ハム●
鈴木選手シーズン第1号満塁本塁打で西武勝利

3回の表二死満塁でバッターボックスへ入った鈴木は「ランナーを返すことだけを考えていた」という。
佐伯の球を打った瞬間、ホームランとわかる当たりだった。
(後楽園球場:観衆2万5千人)

 

【1980年当時の記事写真とコメント】

左利きの利点を生かして一塁のポジションを狙う

大型内野手として成長が期待されてきたが、もう今年あたり、大きく飛躍してもいい時期にきた。
土井と一塁のポジションを争うことになったが、気力充実で面白い勝負になりそうだ。

 

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