西武ライオンズ カルビープロ野球チップスカード【通算365枚目】
カルビー1985年 No.447(表面)
カルビー1985年 No.447(裏面)
「おめでとう最多勝利打点」
タイトル獲得選手を表彰する金枠仕様のカードです。
金枠仕様のカードは、シーズン終了後の短い流通期間だった為、発行枚数も他のブロックよりも少ないと推測されます。
秋山選手は人気もあった為、1985年に発行された西武ライオンズ選手のカルビーカードの中では最も入手難易度が高い1枚です。
■40年前の今日×西武ライオンズニュース■
1985年(昭和60年)9月19日(木)
【レオ幻の初回6点も2回降雨ノーゲーム】
秋田遠征シリーズ第2戦は西武打線が初回から大爆発。
先頭の石毛の28打席ぶりの安打となる25号先頭打者プレーボール本塁打であっさり先制。
さらにこの回は大田の8号2ラン、代打・広橋の2号2ランなど打者10人7安打の猛攻で6点先取。
だが、2回裏ロッテの攻撃中に雨が強くなり試合は中断し、30分後に中止が決定。
降雨ノーゲームとなった。
初回から味方の大量援護を受けた先発・松沼博は「しめしめ、これで14勝目」ともくろんでいたそうだが、その願いはかなわなかった。
27打席無安打中の大不振にあえぐ石毛は1打席目に先頭打者アーチを放ち一度は大喜びをしたが、結局ぬか喜びになってしまった。
同じようにホームランを損した大田、広橋もプリプリしていたそうだ。
「1勝」を損した?にもかかわらず選手たちとは対照的だったのが首脳陣だ。
天気ばかりは…。とあっさりしていたが、それも2位近鉄に13.5ゲーム差を付け独走状態にある「余裕」なのだろう。
広岡監督「中止にはなったが、ヒットを打ったことで石毛も田尾も調子を戻すきっかけになるのでは」
黒江作戦コーチも石毛の幻の25号、田尾の右前安打に触れ「日本シリーズに向けて打線上昇のきっかっけがつかめた」と語った。
首脳陣の口から名前があがった石毛、田尾は現在打撃不振にあえいでいる。
先ごろ「MVPは石毛だ」と広岡監督が発言したように、石毛は一番打者として打線を引っ張っている。
石毛の打撃成績がチームの浮沈に大きく影響している。
黒江コーチも「阪神に対抗するためには石毛の復調が必至」とすでに日本シリーズを見据えている。
また、田尾昨年まで中日に在籍し、阪神投手陣の攻め方を身をもって体験している。
田尾は三番打者として打ちまくれば得点力が増すことは間違いない。
安打記録は取消になったが、打のキーマンとして名前のあがった二人にとって今日放った1本が復調に繋がる可能性は十分だ。
チームは20日に帰京し13時から西武球場で日本シリーズに向けたチームプレーと走塁を中心とした練習を行う予定だ。
目標はあくまで日本一奪還だ。
(秋田八橋球場:観衆1万5千人)

【写真】1回石毛が中越に先頭打者アーチ。28打席ぶりのヒットとあって大喜びだったが、雨のためノーゲームとなりお流れ。
昭和60年(1985年)9月20日(金)付 報知新聞より一部抜粋
■40年前の今日×西武ライオンズニュース■
1985年(昭和60年)9月7日(土)
【やった 田尾 延長10回 サヨナラV打】
○西武5X-4阪急●
9回二死二塁で中前へサヨナラ打を放った田尾は、両手を上げて高校生のようなガッツポーズ、ナインの手荒い祝福を受けた。
田尾「3回の落球(記録は安打)でチームにも高橋直さんにも迷惑をかけたでしょう。あの場面は気合が入りましたよ」と、白い歯をみせっぱなし。
迷惑をかけたのは、この夜の落球ばかりではない。
夏場になって打率が2割5分台に急降下、スタメンを外されるほどの不振にあえいでいた。
猛打賞は7月18日の近鉄戦以来。
田尾「ようやく晴れ間が見えてきた感じ。これから調子は上向くと思うよ」と復調宣言だ。
打の主役・田尾が31歳8ヶ月、投の主役が高橋直が40歳6ヶ月。
二人合わせて72歳2ヶ月の「おじんパワー」で西武はマジックを一つ減らし、19とした。
(西武球場:観衆1万8千人)

【写真】投打のヒーロー、高橋(左)と田尾。ベテランのがんばりで西武はサヨナラ勝ち。
昭和60年(1985年)9月8日(日)付 報知新聞より一部抜粋