年末年始に大学時代の友人に会いました。その縁もあってか、その友人のFBを通じて約20年ぶりに他の学友とも連絡が取れるようになりました。文明の利器の効用の大きさに感謝します。
さて、この友人たち、私を含めてすべてが最低1回もしくは複数回の転職を重ねています。新卒時にはそれなりの大企業に入社してはいるのですが、夫々最初の企業における業務とは全く別分野の業界に移り、全く違う道を歩んでいるのです。まあ、人夫々の理由で転職した訳なんですが。
私が就職活動したころはバブル崩壊前後でした。安定的な巨大企業に定年まで安住しようという志向が当時の学生の主流でしたし、社会的な方向性も同様でした。
より不景気が鮮明になっている昨今、おそらく、現在の学生たちやその父兄も似たような指向を持っていると思われます。安定的な生活を送るという事は、大多数を占める一般的な考えからすれば当然です。
しかしながら、企業の雇用の在り方も大きくここ10年で変わりましたし、人々の企業との関わり合いや、職業への取り組み方も大きく変わりました。
更に、数年前までは日本を代表するような有名企業や優良企業も社会経済情勢の趨勢の変化により、数年で斜陽産業・破綻企業に凋落する可能性を有するというのが現在の日本です。当然に、この傾向はグローバルな視点からも言えることです。
したがって、労働環境は何が起こるかわからない、運不運といった偶発的な事象にも左右されるような時代になったと云えるでしょう。このように、現在は好むと好まない関係なく就職・転職活動を強いられる下地がある世の中であるといえるのです。人生万事が塞翁が馬なんて呑気なことは云ってはいられないのです。
私を含め、しぶとく生き残っている学友たち。そんな我々も20年後には60歳を超えています。学友がどのような紆余曲折をもって人生を送っているのだろうかという事も興味があります。しかし、それより社会の中心となって活躍しているべき、私たちの子供世代がどのような労働環境にあるのかと想像すると楽観的な私でも不安を感じてしまうのです。