「翁」の面 | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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今回の福岡行きは、宗家継承披露能を拝見する為ではあったけれど、福岡在住のお能ともだちと親交を深める(つまり飲み会するってコト…f^_^;)のも大きな目的であった訳です。

 

で、彼女はお土産♪まで用意してくれていて、そのひとつが「宗像のお下がり(宗像大社でご祈祷後に下賜されるお供え物)なんだけど…」とお福分けしてくれた、写真のお菓子でした。

 

 

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所謂、瓦せんべいに「翁面」の焼印を押したものなんですが、継承の「翁」に因んだプレゼント、なんてセンスが良いのかしら、と感心しきり。それでいてなかなか美味しい♪
さらに、箱の裏に記載されていたことが非常に興味深く、ちょっとここに紹介したいと思います。

 

 

宗像大社神宝「翁面について」

今から役五百年前(明応八年)、当時の大宮司宗像氏国が、領内、鐘の岬の海中に沈んでいる大鐘を引き揚げようとした時、一転俄かに曇り大時化となってついに引き揚げを断念しました。
すると海は忽ち鏡のように穏やかになりその静かな海面に翁の面が浮かび上がりました。これは龍神が沈鐘の引揚げを喜ばず、その代りに授けられたものと恐懼し、その後神宝として宗像大社本殿に奉安し、今日に至っています。
毎年、秋季大祭には一年に一度だけこの翁面を着けて神前に翁舞が奉仕されていますが、この面には、悪疫退散、災難攘除、延命長寿の福徳があると伝えられ、拝観者は跡を絶ちません。
この翁面を御神菓として謹製いたしました。           宗像大社社務所

 

 

宗像大社のHPには、ちらっとですが、翁舞の写真が掲載されています。
 → http://www.munakata-taisha.or.jp/html/gyoji_shousai.html#shuukitaisai
ふむふむ、喜多流がお役をいただいてるんですね。

 

 

龍神が執着しているのが「鐘」で、代替品として「翁面」を寄越す、というのが興味深いです。

 

 

    ちはやぶる金の岬を過ぎぬとも われは忘れじ志賀の皇神