Manjiro must go on! いよいよ明日っ、てかもう今日! サクッと「松風」を予習! | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

まり子です~チュー

第二弾インタビューお聴きいただけましたでしょうか?

睡魔に勝てず、こんな時間になってしまいまして、

大阪満会3、いよいよ明日(もう今日)となりましたっ!

 

 

さて、締めくくりの辰巳満次郎様ドキドキインタビュー第三弾!

寝落ちしながらアップしたしましたので、まずはお聴き下さいませ。

 

 

 

実を明かせば、このインタビューは9月の宝生会月並能の後に収録しましたの…滝汗

じっくり編集してゆとりを持ってアップしようとしていましたが、結果がコレ…笑い泣き

ちょっと時間的にアレレの別会の「安宅」の話なんかも入っております。

「松風」の予習には、第二弾のインタビューがベストですけど、

第三弾にも、レアなお話がタップリです。お楽しみくださいませ。

 

ところで、このブログを読む皆さまはすでにご存じのように、

お能ってのは、昔々の「ナウ」な内容を扱っております。

今に生きるワタシ達には、かなり遠いお話なので、

その分予備知識というか、ある程度予習しておいた方がより深く楽しめるのでアリマス。

そこで、サクっとちょいとだけ「松風」の予習なんぞをいたしとうございます。

 

能「松風」の作者は世阿弥元清。

在原行平(在原業平の兄ちゃん)が、一時期須磨に蟄居していた事実と、

行平の詠んだ和歌、

 立ち別れ いなばの山の 峯に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む

を題材に作ったロマンチックな作品なのであります。

 

高い身分の在原行平クンには、光源氏のように須磨に蟄居していたとき、

当然のように(低い身分の)現地妻がいました…、それも姉妹で!

今ならゲスの極み、なんだろうけど当時はオッケ~、

その姉妹の名前が、松風と村雨なんでアリマス。

 

物語の中で姉妹っていうと、どちらかが分別、どちらかが多感、というのが常道。

ジェーン・オースティンの小説だと、姉が分別で妹が多感だけど、

この姉妹はそれなりの身分のお嬢様で、二人で同じ人を愛した訳ではアリマセン。

松風と村雨は労働者階級(汐汲みの蜑乙女)で、姉が多感で妹が分別。

 

う~ん、姉妹で同じ高貴の在原行平クンを愛してしまったが、

多感な姉は長幼の序(?)の特権でワタシの方がより愛してる(愛されてる)と主張、

分別の妹は心中は如何ばかりか、一歩引いて主張はしない(できない)…、

ミもフタもない表現ではありますが、まあそういう状況なんですね。

 

だから妹の村雨は、高貴の在原行平クンが都に戻ってしまえば、

それでもう終わりだと、分別では分かってる。

姉の松風は、そんなコトない、アタシは行平クンを信じてる、だって愛しているんだもん、

と多感さぶっちぎりなんでゴザイマス。

 

あれ?こんな状況のマンガが確か…。

そう、西谷祥子先生の短編「踊る人形」の中のエピソードがコレでした。

 

西谷祥子マンガ

 

世阿弥元清はなんでこの姉の松風にスポットを当てたんでしょうかねぇ。

分かりやすくて、シテに感情移入しやすいからかなぁ。

能の後半では、行平の形見の烏帽子&狩衣を着けて(狂ったように)舞う松風に

妹の村雨は、それは妄執、執心の罪デショ~、と姉をたしなめるんだけど、

自分の心を押し殺してるアナタも、それは妄執、執心の罪だと、

まり子はねぇ、だから村雨が可哀想でなりません。

でも姉の松風も心のままに暴走しているようで、心の奥では分かっているからこそ、

最後にワキの僧に「我が跡弔ひてたび給へ」と、お願いするのかも。

 

だからふたりで幽霊になって登場するし、

結局姉妹といいつつも、村雨は松風の陰、松風は村雨の陽、

ふたりでひとつなのかなぁ、世阿弥は分かりやすくふたりを分けて描写したのかなぁ、

と改めて思うまり子なのでありました。

 

それじゃあ、グチャグチャですがやっと書けましたので、心置きなく、

大阪満会3を楽しんで参ります~。チャオ~ニコニコ

 

 

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