今日は今年最後の、七宝会(於:香里能楽堂)でございました~っ

http://manjiro-nohgaku.com/blog/2014/10/19-1.html
そりゃあ行きたかったけどさ~、そうはサイフが許さなかったのよ~

ということで、ホントなら事前にお知らせすべきトコロでしたが…

本日のメニューは、辰巳大二郎サンの「橋弁慶」と、
澤田宏司師の「富士太鼓」と、
それから、辰巳満次郎様

おっ「橋弁慶」!
おシテの辰巳大二郎サンは、110%で舞台を務める方ですヨ!
きっと素晴しい舞台だったことでしょう!
だから、できれば観に行きたかったんだけど…。
そういえば、九月の辰巳満次郎様

今回はちょっとソレを完結させねばなりませぬ。

さて、まり子言うトコロのワクワク会…、正しくは「演能空間」ですが、
今回のテーマとして「親子」がクローズアップされていたんだそうです。
ところで、まり子は今まで全く気付いていなかったのだけれど、
名古屋能楽堂を入ってすぐのところに、こんなオブジェ?があったのですよ。

あはは~

牛若丸はともかく、弁慶が弱そ~っ!
さて、能「橋弁慶」の前半のシテ弁慶は、白大口の僧形で登場します。
辰巳満次郎様

これが僧かいっ


従者(トモ)の辰巳和磨サン

う~ん、カワユイでございます~。
もちろん謡もしっかり、シテとの掛け合いもイイ感じ

親子だしぃ、声質が似てるしぃ。
かつては牛若だった辰巳和磨サン

辰巳満次郎様


やっぱり、親は損ですね~。
さて、後半。
いよいよ、今日の牛若丸が登場です。
まり子が見るところ、和久凜太郎クンという男子はですね、
幼いながらも武士、ですねっ!
何か、どの舞台観てても、ちゃんと覚悟ができてる感じがします!


って、世が世なら家の中庭で、お父さんと木刀交えてる感じがする…

(だから「隅田川」の梅若だと、ちょと元気すぎるカモ…

牛若丸は登場すると、能舞台正面の階段のところ(正先)まで来て、
弁慶が出てくるまで、けっこう長い時間じっとしていなければなりません。
名古屋能楽堂って、かなり広いし、ほぼ満席の見所…。
約500名一千個程の目玉が、いっせいに凜太郎クンを凝視するのです!
しかし凜太郎クンは

負けまい怯むまいと、必死にそれを撥ね返すように立っています!
このコ、ちゃんと牛若になってる…

まり子はもうこの時点で感動でゴザイマス!
全力で謡うその声は、ちょっとシャガレが入った元気な男の子の声!
拍子の踏み方だってイッチョマエだし、何より間を外しません!
すげぇ…
一体どれだけお稽古してきたのでございましょうか?
そして、見せ場の弁慶との一騎打ちは…

ショエ~ッ、辰巳満次郎様


進撃の巨人か、ゴリアテかっ、
そんな具合に牛若クンからは見えるのではなかろうか~

ゆうに凜太郎クンの2倍はあるんじゃね?
しかし、凜太郎クンは怯みません!
ハッタと、マンジロウ弁慶を睨み返して、
目を外らしません!
殺気すらある感じ!
こんな本気で戦う牛若クンは初めてだ~っ!
モチロンこうなれば、マンジロウ弁慶だってパワー全開の本気モード!
辰巳満次郎様

こんな面白いヤツ、初めてでござる
これって、最高のホメ言葉だね!
う~ん、子方にここまで頑張られちゃうと、
主役は弁慶じゃなくて、牛若になってしまいました。
ってか「橋弁慶」のお話自体、牛若クンがメインだものね。
後見のお父さん(和久荘太郎師)はハラハラしながら見守っていましたが、
凜太郎クン、見事に与えられた役割を全うしました。
辰巳満次郎様

素晴しい、ホントに素晴しい「橋弁慶」でした。
感動したッ!
まり子、ココロからそう思いました。
ところで余談ですが、凜太郎クンには11月に「船弁慶」が控えています。
11月30日には、お父さんナシでおぶせ能に出演です。

お父さん(和久師)は同じ日、東京で「井筒」のシテ…。

こちらに辰巳満次郎様

ちなみに辰巳和磨サン

こうして伝統が守られてゆくのよね~


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